金沢の中心地・香林坊。そこには古くから栄えた映画街があった。その一角に若者たちの文化の港、香林坊ハーバーが開かれた。
「俺たちが運営するこの場所で、ライブをやってみんか?」、高校時代の仲間からの一声。迷わず僕はこのコンサートを企画させてもらった。
コンサートを終えて、東京では絶対に真似の出来ない、お金じゃ買えない素晴らしい世界が創れたという実感がある。
今回、何よりもラッキーだったのは、ステキなスタッフに出会えたこと。音響、照明、映像、会場設営等々、全てのポジションで、一つの世界に向かってモノ創りが出来たことは、本当に幸せなことだった。
香林坊ハーバーのスタッフに至っては、ボランティアでの協力。大学院で建築や美術、デザイン等々、専門的に学んでいる贅沢なメンバーが手伝ってくれることになった。
様々な分野の人間が集まって、「モノ創り」を成功させたこと、これが何よりもの財産だ。たかだか音楽、されど音楽。
心から、感謝の気持ちを込めて、このコンサート(=空間)を創り上げてくれたスタッフの方々のコメントを紹介させていただきたい。
コンサート企画段階で描いたステージイメージの絵コンテ
香林坊ハーバー憲章 @ 香林坊ハーバーは文化の港。 学生たちが主体となって企画を提案し、さまざまな文化を創造、発信していきます。 A 香林坊ハーバーは出会いの港。 国際交流や地域との交流を通して、異なる才能の人が出会います。 B 香林坊ハーバーは楽しみの港。 一生懸命汗をかいて徹底的に楽しむ。そんな人たちすべてを仲間とします。 |
ライブに先駆けたNHKの生中継では、「高校時代、亜世は応援団長、僕は野球部で、僕たちを応援してくれたので、今度は僕たちが亜世を応援しようと思った。」とのコメントを寄せてくれた。今回のコンサートでは、トータル的に手を貸してもらった。(香林坊ハーバー)
「すばらしいライブになりました。スタッフの一員として微力ながらもお手伝いできたことを誇らしく思っています。演出面でも好評を頂いたようで、嬉しい限りです。亜世の世界観・メッセージが明解だからこそ映像と上手くシンクロし、相乗効果を生み出したと思います。
本当に自分にとっても香林坊ハーバーにとっても、かけがえのないものとなりました。亜世、ありがとう。」
僕にとって金沢といえばvanvanという位、高校時代からお世話になった楽器屋さんから駆けつけていただいた。事前の打ち合わせから色々と骨を折って下さった。当日は、ピュアなアコースティックギターとピアノの音を心地よく創り出してくれた。(vanvan)
「亜世さんのライブPAを担当させて頂くのは始めてでしたが、1曲1曲をとても緊張しつつ、楽しんでオペさせて頂きました。亜世さんの作り上げる”音楽の世界”をみなさんに伝えるお手伝いが出来たのなら大変嬉しく思っております。
そして、PA機材搬入等...色々とお力を貸して下さいましたハーバーの皆様、ありがとうございました。この場をかりてお礼申し上げます。」
僕が描いた照明プラン(絵コンテのようなもの)、ほとんどぶっつけ本番になったにもかかわらず、気持ちよく引き受けて下さった。(香林坊ハーバー)
初対面だったにもかかわらず、エンドロールをはじめ、音楽と映像とのコラボレーションを快く手掛けて下さった。映像を使った演出は大好評を得た。(香林坊ハーバー)
「とても楽しかったです!映像、評判よかったですか!そういってもらえるととても嬉しいです。
あの日はなにか不思議なパワーが会場を覆っていた気がするんですよ。なんだろう、一体感!?お客さんはもちろんスタッフまでもが一緒になったイベント(言葉にするとありきたりなんだけど、、、)、という感じがとってもしました。やっぱりライブっていいですね。
映像はあくまで演出、やっぱり主役がすばらしかった分、映像も映えたのだと思います。
すばらしいライブをありがとうございました、東京でもがんばってください。」
高校時代の同級生。実にお客さんとして見に来てくれた卒業記念のワンマンライブ「夜明けの月」以来の再会。香林坊ハーバーのロゴを手掛ける等、デザインセンスも抜群。今回は、前さんと映像を担当してくれた。ライブに先駆けたNHKの生中継でもコメントをしてくれた。(香林坊ハーバー)
「映像関係やら、デザイン面でこれまでにも時々イベントのサポートあるいは企画をやってきましたが、ここ最近ではかなりクオリティの高いライブになったと思います。
亜世にとってだけでなく、香林坊ハーバーにとっても、観客にとってもいいライブになったのではないかと思います。
あれくらいの規模&クオリティが、ハーバーのような存在が目指すもののベストな形ではないかなと、手伝いながら思いました。」
会場設営に始まり、モギリ、物販にいたるまで色々とご協力いただきました。(香林坊ハーバー)
会場設営に始まり、モギリ、物販にいたるまで色々とご協力いただきました。(香林坊ハーバー)
「金沢で弾き語りワンマンライブやるんだよ。」って話をしたら、独りぼっちの僕を不憫に思って(?)「手伝いますよ!」って一言。東京から夜行列車で駆けつけてくれました。高校時代は応援部に所属。僕とは先輩後輩の仲。彼女のピアノとコーラスにより、より大きなスケールで音楽を創ることが出来ました。
休憩時間に上映させていただいたプロモーションビデオを手掛けて下さった。ライブロケから、野外ロケ、編集、再編集にいたるまで、一生懸命に作品を創ってくれました。香林坊ハーバーの大スクリーンでの上映は圧巻でした。ライブに先駆けたNHKの生中継でもバックにそのプロモーションビデオを使用させていただきました。
「御茶ノ水にあるニコライ堂横の銀杏並木が、きれいに色づいていてます。
足元に広がった銀杏の葉に目を留めたとき、その透き通るような色合いに驚きました。
まるではじめて見るような色で、でもそういえば銀杏はこんな色だったと納得しました。
何かがきっかけで、昔の感覚が脳裏をよぎることって、たまにあると思います。
普段の生活の中でも、はたと今以前の自分について客観的に思い出すことがあります。
そういう時って、すこし時間が止まったり逆流するような気になります。
今回作らせて頂いたクリップは、そんな感覚に近いと思います。」