タイトル 作詩/作曲 完成日 初演日
「光を求めて」 松田 亜世 2001. 2. 7 2001. 2.12

 激動の20世紀が終わった。1979年生まれの僕は、ほんの20年しか生きていない世紀。でも、歴史を学べば学ぶほど、人類にとって重大なターニングポイントだったと思えてくる。
 そして21世紀。
 この国のことだけを考えてみても、敗戦、敗戦後の復興、そしてバブル、現在に至る不況…。幼い頃、21世紀は夢の世紀だった。現実はどうか?夢があるか?
 天使達が輝ける時代であれ!

「Victory」 松田 亜世 2003. 9.21 2003. 9.26

 2003年、僕らは夢を見ていた。男達の『夢』を・・・。

 僕が小学校1年生の頃、バース、掛布、岡田を筆頭にした縦じまのユニホームのスター達が日本一に輝いた。そう、1985年。
 あれから18年。その時間は、僕の青春時代と重なって過ぎ去った。「夢よ、再び」、男・星野仙一監督が甲子園の地に降り立った。最下位が定位置だと言われ続け、それでも僕らはこのチームに夢を懸けた。
 西の男達は、自らの人生をもこのチームに重ねる。人生とは、勝ちより負けの方が多いのだ。負け続けて、負け続けて、そして勝ち取るからこそ、『夢』であるのだ。

 2003年9月15日。
 僕らの記憶の中に永遠に刻まれる日付だろう。
 夢に日付が入った日・・・。
 鳴り止まぬ歓声、天高く舞う七色のジェット風船。今、「甲子園」の空に男の中の男・「77」が宙を舞う。
 苦しかったこと、悔しかったこと、僕らの青春が重なり涙が頬を伝う。僕らはヨコシマなんかじゃなく、白地に真っ直ぐと縦に伸びた一筋の線のごとく、『夢』を追い求めてきた。
 心から、ありがとう!!!本当にありがとう。
 僕は精一杯この歌を書いた。

              * 松田亜世自主制作CD「Acoustic Live 第一集」収録曲(ボーナストラック) *

「瞳を閉じて...」 松田 亜世 2005. 6.26 2005. 7.15

 瞼を閉じて、そして心の奥深く瞳を閉じて、心豊かに想像してみる。日の光を浴びながら瞼に映る太陽を感じたり、真っ白な月を瞼に思い浮かべたり、そんな時ゆったりと人の心は優しくなれるような気がする。
 大切な人が傍にいるなら、時々そうしてゆっくりと立ち止まって、”そこにいること”を感じることも大事なこと。

 そして、”あなたに会えてよかった”と思える出会いがひとつひとつ重なっていきますように・・・。(2007.2.4記)

                   * 松田亜世ミニアルバム「がんばるまっし」[2007.3.14発売]収録曲 *

「僕らの時代は風に吹かれて」 松田 亜世 2002. 4. 4 2002. 4.19

 子どもの頃、タイムカプセルに綴った夢の世紀・21世紀が訪れて1年。あれほど輝かしかった未来に僕らが直面する。未来は現在(いま)となる。
 あの時夢に描いたように、物質的には余ほど豊かになった。しかし、今を生きるこの21世紀のイメージを問われれば、「暗い」と答えたくなるような、世の中のモヤモヤとした空気。「いったい何?」
 そこからこの曲は生まれたのだ。
 僕らの持つ”夢”や”希望"すら、この飽和しているというべき空気の中に押し込められ、掻き消されてゆく。そして、当てもなく時は流れてしまう…。僕らは歴史の漂流者なのかもしれない。
 「あなたの夢は何ですか?」と問われ、瞳を輝かせて答えられる人間は何人いるだろう?「あなたの生きる意味は何ですか?」と問われ、鋭く明日を見据えて答えられる人間は?

 いつの時代だって、己の生きる意味ってやつは永遠のテーマなのだろう。この息苦しいまでの飽和状態の中、それでもその答え、探していたい。明日に向かってまた一歩、踏み出す為に…。

© 2001-2007 Asei Matsuda