「No More Terrorism, No More War」企画書
1. はじめに
今回のアメリカ同時多発テロ事件を目の当たりにして、大きな衝撃を受けました。多くの罪なき市民の尊い命を脅威にさらす、テロリズムは絶対に許されるべきではありません。今回の事件に巻き込まれ、犠牲となった多くの人々に深く哀悼の意を捧げます。
愛する人の命を奪われたその苦しみと、強い怒りの気持ちは充分に理解できます。自分自身に置き換えた時、その憎しみを否定する事はできません。しかし、軍事行動による武力での報復には疑問を抱きます。果たして、問題はそれで解決するでしょうか。その裏側、その攻撃の対象になった罪なき尊い市民の命が新たに失われる事を無視できません。その結果、新たな憎しみを生み、暴力の連鎖という悲しい歴史を繰り返してしまうのでしょうか。
我々は50年以上の年月に渡って平和を尊ぶ・日本という国に生きています。戦争をまったく知らない私達の世代も、平和の貴さについては十分理解しているつもりです。
今回の事件では、多くの日本人も犠牲になりました。その意味でも私達は被害者です。しかし、米軍を中心とした軍事作戦に後方支援という名のもとに加担し、我々もまた新たな加害者になろうとしています。この重大な転換点に立ち、平和を愛する一人の人間として、”Love & Peace”を歌う一人のアーティストとして、声を上げたいと思います。
戦後日本の掲げる理想は「平和主義」です。本来ならば、外交手段等の平和的手段による解決を模索するべきです。中東諸国との関係も比較的安定しているという利点もあります。安易に暴力に加担することなく、非暴力的手段において、協力すべきではなかったでしょうか。その努力なくして、真の意味での問題解決にはならないのではないかと考えます。
以上のように、テロリズムは断固として否定します。しかし、罪なき人々の命を新たに奪う、これから起こるであろう「戦争」にも反対の意思を表明します。
2001年9月22日
「No More Terrorism, No More War」 実行委員会代表
シンガーソングライター・慶應義塾大学法学部政治学科4年 松田 亜世
2. 趣旨
「No More Terrorism, No More War」という願いをライブイベントというカタチにして発信する。
残念ながら日本において、今回の事件に始まる一連の流れに対する、市民の大きな動きが見られないように思われる。多くの日本人が犠牲になり、さらにはその報復の為にこの国が戦争に加担する可能性もある中、あまりにも無責任ではないだろうか。
そこで、無力ではあるが私達アマチュアを中心に、アートの世界から「平和」への願いを強く発信する。
3. 内容
「No More Terrorism, No More War」という趣旨に賛同していただいたアーティストによるライブイベントを行う。音楽を中心としながらも、様々なアプローチによりこの願いを発信する。
4. 開催日時
2001年12月25日(火) 開場 18:30/開演 19:00
5. 会場
吉祥寺 ライブハウス「Be・Point」(椅子席80名/オールスタンディング150名収容)
6. 依頼事項
<アーティストの皆さんへ>
このイベントの趣旨にご賛同いただけるアーティスト(音楽に限らず)の方のご参加をお願いいたします。尚、プロのアーティストのご参加、あるいはコメントをいただければ、大変ありがたいです。
<企業の皆さんへ>
アマチュアが中心である以上、予算はチケット収入のみでまかなうしかありません。このイベントを大きな規模にする為(動員も含め)には、スポンサーになっていただける方が不可欠です。趣旨に賛同していただける方のお申し出を心よりお待ちしております。
<マスコミの方へ>
若手アマチュアアーティスト中心の「平和」へのメッセージ発信の機会として、是非取材をよろしくお願いいたします。
7. 開催日までのPR等
<プレイベント>
・ 12月8日(土) ・・・ 私達の強く願う世界・「イマジン」を歌ったジョン・レノンに敬意を表し、これからもその願いを継承していくという意味も含め、ジョン・レノンの命日に合わせ、平和への願い込めたストリートイベントを行う。
(会場は、井の頭公園・代々木公園等を検討)
・ 12月11日(火) ・・・テロ事件の犠牲者追悼の為、ストリートイベントを行う。
(会場は、渋谷・新宿等を検討)
<その他のPR方法>
(1)
マスコミ等を通じて、可能な限りのPRを行う。
(2)
各アーティストのライブ活動などを通じたPR。
(3)
各大学学園祭等でのPR。
8. 予算等
収益金・・・各¥10,000(チケット負担分)×出演者数(10組程度を予定)+αの売上金
−)会場費 + PR等の雑費(主にビラ印刷費)
収益金
+ 企画当日の募金活動
→アフガニスタン難民支援の為、ユニセフを通じた募金、
並びにNGO等を通じてニューヨークの被災者への募金に当てる。
9. お問い合わせ・その他
NTNW実行委員会 松田亜世
[E-mail] asei.m@nifty.com