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松田亜世ライブレポート
2008年



 ライブに寄せられたファンの声は・・・こちら

日時/会場 Set List レポート
2008.12.31
年越しライブ

at
金沢片町
G☆stage


【雨のち雪】

1.がんばるまっし
2.ひろみ湯
3.友白髪
4.一期一会
5.越のしらやま

レポートはブログ参照
2008.12.27
『親父たちの
アコースティックライブ』
ゲスト出演

at
金沢片町
G☆stage


【曇】


1.越のしらやま
2.がんばるまっし
3.雪国の少女
4.好色男は正直者
5.瞳を閉じて...
6.友白髪
7.坂の途中
8.ひろみ湯
9.天漢

<アンコール>
10.君の待つ海

レポートはブログ参照
2008.12.22
『LIVE at 音楽院
〜クリスマスの巻〜』

at
横浜
フィール音楽院

【曇】


1.がんばるまっし
2.世界じゅうにメリークリスマス!
3.友白髪
4.瞳を閉じて...
5.君の待つ海

<アンコール>
1.天漢
 〜Silent Night
   (出演者全員でのセッション)

レポートはブログ参照
2008.11.30
松田亜世
Acoustic Live
with
坂元昭二
in 西荻窪

at
西荻窪
Terra

【晴】

<Stage1>
1.風待ち唄
2.秋風と体操服の季節
3.一期一会(with 坂元昭二)
4.廓唄(with 坂元昭二)
5.盂蘭盆会(with 坂元昭二)
6.友白髪(with 坂元昭二)
7.好色男は正直者(with 坂元昭二)
8.鳥越にて(with 坂元昭二)
9.天漢(with 坂元昭二)


 〜お仲入り〜

<Stage2>

【坂元昭二ゲストコーナー】(3曲)

【リクエストコーナー「犀音庵」】
1.越のしらやま(リクエスト)
2.がんばるまっし
3.朱鷺(新曲・with 坂元昭二)
4.想ひ出雪(with 坂元昭二)
5.坂の途中(with 坂元昭二)
6.ひろみ湯(with 坂元昭二)

<アンコール>
1.君の待つ海(with 坂元昭二)
2.月(with 坂元昭二)


《ゲストミュージシャン》
Acoustic Guitar
      &Chorus:
坂元昭二



 11月最後の一日、2008年を締めくくる松田亜世ワンマンライブ。
 10月の東京・金沢ライブに引き続き、アコースティックギターに坂元昭二さんをお迎えしての開催となった。

 日曜日の夕ぐれ、開場と同時にお客様が続々と西荻窪Terraに到着。賑やかにお酒を飲みながら、開演前の雰囲気も温かで何とも嬉しくなってしまう。

 春夏秋と季節は過ぎ去ってそして向かえた冬、弾き語りの『風待ち唄』から今宵のライブは静かに幕を開けた。2008年11月30日、初代新幹線O系が営業運転を終了したこの日、またひとつ”昭和”が消えゆく中、”昭和”の味もする「ガンバっ!」という言葉と共に久しぶりに歌う『秋風と体操服の季節』。客席からの手拍子と「ガンバっ!」の掛け声の一体感が嬉しかった。
 明日から師走、早いもので今年を締め括る西荻窪Terraでのワンマンライブとなりました。先月、東京・金沢2日間のツアー(?)をご一緒した坂元昭二さんが、今宵再びこのTerraでのライブにご参加下さいます!アコースティックギターに、ハーモニーとどうぞごゆっくりお楽しみ下さい。
 2009年の年明けは、松田亜世のライブも目白押しです。そして春には、お待たせしておりますフルアルバムもいよいよ発売予定です。来年にむかって、今夜は皆さんと優しい時間を共有出来たら嬉しいです。
 お越し頂き、ありがとうございます。2009年、皆様にとって素敵な年でありますように♪
ワンマンライブパンフレットより

 そしてお待ちかね、坂元昭二さんの登場。金沢ライブの出来事・珍事(クール多急便事件?)等のお喋りを挟みながら坂元さんにコーラスでもご参加頂いての『一期一会』、冬の情景がアコースティックギターの音色で鮮やかに映った『廓唄』、世代を縦につなぐ一本の線をギターで紡いで頂いた『盂蘭盆会』とステージは進んでいく。親友の結婚式でのエピソードを紹介しながらの祝いの歌『友白髪』、男っぽいリードギターが印象的な『好色男は正直者』、祈りの歌『鳥越にて』と続いた。
 『鳥越にて』から『天漢』へと、皆さんのひとつひとつの想いが輝いて、来るべき2009年も良い年でありますようにと想いを込めて歌わせて頂いた。『天漢』は、坂元さんの美しいコーラスにも彩って頂いた。


 仲入り休憩を挟んでは、坂元昭二さんのギターソロのゲストコーナー。『北の国から』や最新アルバムの中の曲を3曲、冬の乾いた風にそっと寄り添うように美しい音色のステージを魅せて下さった。『北の国から』にちなんでか、リクエストハガキには「目をつぶって聞いていると、時々亜世君の歌の中に純君と蛍ちゃんが現れるようで・・・。」というメッセージも頂いた。なんだかとっても嬉しかった。

 坂元さんのラテン風インストロメンタル『マラケシュ』の余韻の中、リクエストコーナーに突入。6曲のリクエストを頂き各1票だったので、桶ギターを持ってきていたこともあり、悩んだ末に『越のしらやま』を皆さんの揉み手の手拍子と一緒にお届けした。酒を飲みながら、手拍子で歌を歌う、日本の古き良き情景、なんとも落ち着くひととき。続いてお馴染み『がんばるまっし』までが弾き語りコーナー。

 再び坂元昭二さんにご一緒頂き、新曲『朱鷺(とき)』。この秋、日本の空に再び朱鷺が飛び立ったというニュースから生まれた歌。坂元さんがさだまさしさんと一緒に佐渡で朱鷺を見た時のことも語って下さった。坂元さんのアコースティックギターが雄大に空を飛ぶ時の情景を描いて下さった。そしてこの一年を振り返るかのように『想ひ出雪』坂元さんのギターが真っ白な雪を運んでくれた。コーラスと共に新たな年へ力強く『坂の途中』、最後は桶ギターに持ち替えての『ひろみ湯』。いつものように皆さんからの大きな手拍子を頂きライブハウスがさながら銭湯の賑わいに。

 大きな大きなアンコールの手拍子を頂き、犀音屋Tシャツを着て再びステージへ。コーラスも美しく入れて頂いた『君の待つ海』、最後の最後に今年一年の感謝の気持ちを込めて『月』を歌わせて頂いた。

 アコースティックギターの音色の余韻残る演奏後、今年最後のワンマンライブということで、来るべき年、皆さんにとって良い年でありますようにと三本締めでライブを締めくくった。
 ご来場頂いた皆さん、本当にありがとうございました。

 またお会いしましょう。ありがとうございました。



<お寄せ頂いたリクエスト>
「新宿三丁目」/白山に関する歌=「越のしらやま」/「アメ玉」/「トゥーンタウン」/「月と太陽」/「女の子」

2008.10.11
松田亜世
Acoustic Live
with
坂元昭二
in 金沢

at
G☆Stage

主催
ジーズミュージックアカデミー
北國新聞社・北陸放送後援


【晴】
<Stage1>
1.がんばるまっし
2.古の海より
3.渇愛
4.瞳を閉じて...
5.友白髪(with 坂元昭二)
6.盂蘭盆会(with 坂元昭二)
7.一期一会(with 坂元昭二)
8.坂の途中(with 坂元昭二)
9.月(with 坂元昭二)

 〜お仲入り〜

<Stage2>
1.おかえり

【坂元昭二ゲストコーナー】(3曲)

2.好色男は正直者(with坂元昭二)
3.鳥越にて(with 坂元昭二)
4.廓唄(with 坂元昭二)
5.想ひ出雪(with 坂元昭二)
6.ひろみ湯(with 坂元昭二)

<アンコール>
1.君の待つ海(with 坂元昭二)
2.天漢(with 坂元昭二)


《ゲストミュージシャン》
 Acoustic Guitar:
坂元昭二



 夏の想い出を包み込むかのように金木犀の香りが仄かに漂い、緑豊かな金沢の街もゆっくりとその色を変えはじめました。厳しくもそして静かな冬へと向かうその前に、これまで歩いてきた道をふと振り返るに相応しい季節が秋なのかもしれません。今日、皆さんの心にはどんな色が拡がっているでしょうか?
 今宵は、“ギターの風景画家”・アコースティックギタリストの坂元昭二さんをお迎えしての一夜です。金沢の秋風に吹かれながら、僕の歌にどんな風景を描いて下さるのか、楽しみです。
 後半のゲストコーナーもお楽しみにして頂きながら、坂元昭二さんとの貴重なジョイントライブ、どうぞごゆっくりとお過ごし下さい。
 最後になりましたが、故郷・石川からの声援は何よりもの支えです。いつも応援、本当にありがとうございます。
ワンマンライブパンフレットより
 西荻窪Terraでの『松田亜世 Acoustic Live with 坂元昭二』から1週間、故郷金沢でのライブ。このG☆Stageでのライブの前日、”もっきりや”で開かれた坂元昭二さんのソロライブ、そのアンコールで飛び入りで『想ひ出雪』を坂元さんのギターと共に歌わせて頂いた。もっきりやさんのステージは何度立っても音楽の歴史の重みを感じて妙な緊張感がある。いつものように柿木畠の人並みを感じながら歌わせて頂いた。

 そしていよいよ今年1月以来の金沢でのワンマンライブ。3連休初日という中、約70名のお客様にご来場頂き、G☆Stageもちょうど満席状態。客席の賑わいも楽屋に伝わってきて、坂元さんと楽しくお喋りしながらも故郷でのライブ独特の高揚感のただ中にあった。

 「ただいま!」と開口一番『がんばるまっし』に『古の海より』。映画「能登の花ヨメ」、そしてこのライブの数週間前に放映されたドキュメント番組「東京の石川さん」のエピソードなどを交えながら『渇愛』、ウィンクの日にちなんで(目の愛護デー”10月10日”が見開いた目に見えるなら、こちらは”10 11”が片目をつぶったウインクに見えることに由来。)『瞳を閉じて...』(笑)。

 そしていよいよ秋の金沢に坂元昭二さん登場。このライブ翌日に開かれる高校時代からの親友の結婚式の為に書いた『友白髪』から坂元さんのギターが加わる。ギターの音色に導かれるようにゆっくりゆっくりとG☆Stageが歌の世界に深く入っていく。大人しいけれど時に頷きながらじっくり聴いて下さる石川のお客さんがまた印象的。1週間前に一度ご一緒しているからだろうか、僕も坂元さんのギターを聴きながらまたそのフレーズに導かれて歌に入っていくことができた気がする。『盂蘭盆会』、『一期一会』と続き、金沢では初登場『坂の途中』、坂元さんのボトルネック奏法のギターが泣いている。30歳を手前にした想いを歌ったこの歌だけれど、故郷でこの歌を歌うというのはまたひとつ感じるところもあった。「また頑張ろう。」、そう気持ちを新たにした。
 今日の日の感謝の気持ちを込めて『月』で前半を締め括った。

 短めの仲入り休憩を挟んでは石川県ではお馴染み『おかえり』。「兄ちゃん、おかえり〜。」いつもそう迎えてくれるこの場所があるから、どこにいたって淋しくない気がする。
 続いては坂元昭二さんのゲストコーナー。ギターソロの演奏が3曲。金沢のギター小僧も会場には陣取っていたから、これはもうお楽しみ頂けたのではないでしょうか。ギター一本で異国の情景に連れてってくれる坂元さんのギターソロの世界、楽屋で瞳を閉じながら、天竺を一緒に旅した心持ちになった。

 天竺からガラリと世界は変わって『好色男は正直者』。松田亜世なりのロックな世界。アコースティックギターでもロックはあるなぁと思う。リードギターがバッチリカッコいい!!
 そして加賀一向一揆の『鳥越にて』。時々自分の中というよりもどこか遠い時代、古の大地から歌わされているような感覚に陥ることもあるこの歌。この北陸が僕に書かせてくれた歌、これからも大切に歌って生きたい。続く『廓唄』もまた生まれ育った金沢が僕に歌わせてくれた歌。のんびりしていると思われがちな石川県人だけれど、江戸以前の歴史を振り返っても、長い灰色の空の冬を考えても、その奥にはひたむきで熱い心を持っているのかもしれない。その”春待つ心”が僕は大好きだ。

 もうすぐ訪れる北陸の冬を前に
 アンコールには犀音屋Tシャツを着て。坂元さんと笑顔のエンディング!
『想ひ出雪』。坂元さんのギターがひとつひとつと真っ白な雪を降らせて下さった。
 本編の締めくくりは『ひろみ湯』。何故か揉み手(?)の手拍子だったが、それもまた銭湯の雰囲気(笑)。いつもよりちょっぴりゆったりとぬるめの湯加減。会場の賑わいを垣間見るステージは番台、楽しい時間だった。

 アンコールの大きな拍手を頂いて、”犀音屋Tシャツ”を着て登場。坂元昭二さんにも再び登場頂いて『君の待つ海』、『天漢』の2曲を歌わせて頂いた。

 こうして束の間の北陸の秋に、”ギターの風景画家”坂元昭二さんと共に皆さんにお目に掛かれましたこと、心から感謝申し上げます。足をお運び頂いた皆さん、本当にあんやとうございました。
 また来年、皆さまの前で歌わせて頂くことを楽しみにしております。
 頑張ります!!
 あんやとうございました!!!


2008.10.4
松田亜世
Acoustic Live
with
坂元昭二
in 西荻窪

at
西荻窪
Terra

【晴】

<Stage1>
1.がんばるまっし
2.古の海より
3.渇愛(新曲)
4.瞳を閉じて...
5.友白髪(with 坂元昭二)
6.盂蘭盆会(with 坂元昭二)
7.一期一会(with 坂元昭二)
8.坂の途中(with 坂元昭二)
9.月(with 坂元昭二)


 〜お仲入り〜

<Stage2>
【リクエストコーナー「犀音庵」】
1.新宿三丁目(リクエスト)

【坂元昭二ゲストコーナー】(3曲)

2.好色男は正直者(with坂元昭二)
3.鳥越にて(with 坂元昭二)
4.廓唄(with 坂元昭二)
5.想ひ出雪(with 坂元昭二)
6.ひろみ湯(with 坂元昭二)

<アンコール>
1.君の待つ海(with 坂元昭二)
2.天漢(with 坂元昭二)


《ゲストミュージシャン》
 Acoustic Guitar:
坂元昭二



 夏の想い出を包み込むかのように金木犀の香りが仄かに漂い、井の頭公園の木々もゆっくりと色を変えはじめました。静かな冬へと向かうその前に、これまで歩いてきた道をふと振り返るに相応しい季節が秋なのかもしれません。今日、皆さんの心にはどんな色が拡がっているでしょうか?
 今宵は、“ギターの風景画家”・アコースティックギタリストの坂元昭二さんをお迎えしての一夜です。さて、僕の歌にどんな風景を描いて下さるのか、楽しみです。後半のゲストコーナーもお楽しみにして頂きながら、坂元昭二さんとの貴重なジョイントライブ、ごゆっくりとお過ごし下さい。

ワンマンライブパンフレットより
 何とも愛おしげな束の間の金木犀の香り・・・。賑やかな夏から静かな冬にかけての動から静へのこの季節。過ぎ去った青春の日々に想いを巡らせたり、そしてまたそこから冬を乗り越える勇気を奮い起こさせられたり。ともあれ、金木犀の香りが僕は大好きなのです。
 そんな金木犀の香りに包まれたこの季節に相応しいゲストミュージシャンを迎えてのワンマンライブ。ご一緒して頂くのは”ギターの風景画家”ことアコースティックギタリスト・坂元昭二さん。ご一緒させて頂くのは、一昨年の吉祥寺Be・Pointでのラストライブ、さらには昨年5月の武蔵野芸能小劇場以来約1年半ぶり3度目。

 まずは弾き語りのコーナー『がんばるまっし』から幕開け。前回8月の夏祭りライブの余韻をかすかに感じながらの『古の海より』、新曲『渇愛(かつあい)』、お馴染み『瞳を閉じて...』。
 そしてステージ上にいよいよ坂元昭二さんをお迎えする。まずは『友白髪』。坂元さんのギターが祝いの酒をあおり、太古から続く末広の舞を舞う。自分で書いた歌だけれど、これ程までに自然に、そして何の迷いもなく歌に入っていけたのは初めてかもしれない。続く”縁(えにし)”を感じながら『盂蘭盆会』、『一期一会』。「坂元さんのギターと出会う為に存在した歌が、ひょっとしたらあるのかもしれない。」、そう感じながらステージは進んでいった。長めのMC(まくら?)を挟んでの『坂の途中』。優しげなアコースティックギターの音色に包まれた『月』で前半を終了。会場に優しい空気が流れて、それが何より嬉しかった。

 仲入り休憩を挟んでは、リクエストコーナー。今回は『新宿三丁目』と『トゥーンタウン』が同数で並んだので、久しぶりにサビだけ歌って聴きたい方に拍手をもらってリクエストコーナーで歌う曲を決めた。どちらも多くの拍手をもらったのだが、『新宿三丁目』の方がより多く、『新宿三丁目』に決定。こういったお客様とのやりとりは楽しいし、非常にありがたい。「この歌を聴きたい!」と思ってライブに足を運んで下さる、何とも嬉しいこと。すべてに答えられないのが申し訳ない。いつかはリクエストオンリーというライブも出来るようになりたいと思った。
 そして、坂元昭二さんによるゲストコーナー。『北の国から』のギターをサービスで弾いて下さったり、坂元さんのメチャクチャカッコいいギターソロの曲を演奏して頂いた。それを聴くお客さんの表情もうっとりで、「ご一緒出来て良かったなぁ。」と楽屋からニンマリ。

 再び松田亜世の歌に戻って、『好色男は正直者』。アコースティックギター2本でより男っぽくなった。祈りの『鳥越にて』、ギターの音色が情景に彩りを加えた『廓唄』、まっすぐ歌った『想ひ出雪』。会場に笑顔が満ちた『ひろみ湯』。大きなアンコールの拍手を頂いてアンコールへ。

 アンコールでは、この日から会場限定で販売がはじまった松田亜世オリジナルグッズ”犀音屋Tシャツ”を着て登場。予定では1曲だったアンコール曲、「もう1曲一緒にやろうよ。」の坂元さんのお言葉に『君の待つ海』、『天漢』の2曲を坂元さんのギターと共に歌わせて頂いた。

 この日がツアー初日(初日と楽日、2日間しかないツアーだが(笑))、1週間後にはツアー千秋楽の金沢。

 「客席に拡がったこの柔らかな秋の空気と音をもって故郷で歌える。」そしてまた11月、西荻窪に戻って来ます。

 ご来場頂いた皆様、本当にありがとうございました。



<お寄せ頂いたリクエスト>
「新宿三丁目」(3通)/「トゥーンタウン」(3通)/「おかえり」(2通)/「あの川のほとり」/「Cry」/「天漢」/「とんぼ」

2008.8.10
松田亜世ワンマンライブ
”犀音屋祭り”

at
西荻窪
Terra


【曇/終演後豪雨】

<Stage1>
1.古の海より(バンド)
2.瞳を閉じて...(バンド)
3.アメ玉(バンド)
4.トゥーンタウン
5.秋風と体操服の季節
6.鳥越にて
7.夢花火
8.坂の途中(バンド)
9.君の待つ海(バンド)

 〜お仲入り〜

<Stage2>
1.盂蘭盆会
2.友白髪(新曲)
【リクエストコーナー「犀音庵」】
3.おかえり(リクエスト)
4.一期一会(バンド)
5.廓唄(バンド)
6.新宿三丁目(バンド)
7.風待ち唄(新曲・バンド)
8.がんばるまっし(バンド)
9.ひろみ湯(バンド)

<アンコール>
1.越のしらやま(バンド)
2.天漢(リクエスト・バンド)


《サポート》
 
Percussions&Chorus:木内健
 Bass:
山さん


メンバーそして華やかな浴衣姿のTerraスタッフの皆さんと
        〜 犀音屋祭りに寄せて 〜
 夏です!猛暑です。
 提灯の仄かな光、遠くから聞こえるお囃子の音、色鮮やかな浴衣姿の人々が行き交うお祭り広場・・・。
 本日はようこそ犀音屋(さいねや)祭りにお越し下さいました。ひとりひとりの想いが結集し、ひとつの大きな力となり、世代を超えて受け継がれる“祭り”。今日はこの約2時間半の舞台をひとつの“祭り”として表現し、皆さんと共に創り上げたいと思っています。
 平和について考える機会も多いこの8月、この祭りの中でゆっくりと何かが解け合うことができたなら、また祭りは続きます。祭り好きは祭りが終わった瞬間からまた来年の祭りのことを想い描きます。
 戦争の対義語は“祭り”なのかもしれません。また来年、また来年・・・と世代を超えて繋がりゆく祭りでありますように!
ワンマンライブパンフレットより

 仄かに赤い提灯の明かり、遠くお囃子の音が聞こえ、浴衣姿の人たちが集まってくる・・・。これから始まる祭りを楽しみにする声、笑顔、そしてまた声。
 松田亜世の屋号・犀音屋(サイネヤ)を冠したワンマンライブ・”犀音屋祭り”をやろうとなった時、想い描いた光景だ。浴衣ライブというのは以前にも何度か経験していたが、それだけではない”夏祭り”を創りあげたいと思った。

 開演前には能登は七尾の石崎奉灯祭りの威勢のいい祭り囃子。客席は舞台上の赤い提灯の明かりにほんのりと照らされ、甚平姿の出演者も既に客席をウロウロと祭りの始まりを待っている様子。白い麻の浴衣に身を包んだ松田亜世も犀音屋提灯を手にお客様を祭り会場の入口でお出迎え。Terraの女性スタッフも華やかな浴衣にたすき掛けという出で立ちでお客様をもてなしている。
 会場にもチラホラと浴衣や着物姿のお客様が・・・。艶っぽい女性の浴衣に混じって、この日の為にプロに着付けて着てもらったという男性2人組もいて、”祭り前も祭り”の様相。

 「サッカサイと サッカサッサイと!」
 お囃子の音がだんだんと近づいてきて、いよいよ”祭り”が幕を開ける。提灯の明かりから一気に舞台に明かりが灯り、能登の歌『古の海より』から歌が始まる。一曲目から大きな手拍子がわき起こった。
 『瞳を閉じて...』、『アメ玉』とバンドでの演奏が続く。
 「唐突ではありますが、今年東京ディズニーランドは開園25周年を迎えます。」とのマニアックなMCから久しぶりに歌うウォルト・ディズニーに捧げる『トゥーンタウン』。少年から思春期へ『秋風と体操服の季節』、まっすぐな想いを歌う『鳥越にて』、夏祭りにちなんで『夢花火』と弾き語りの楽曲が続いた。まだまだ道の途中と『坂の途中』からは再びバンドでの演奏。皆さんからの手拍子を頂きながらの『君の待つ海』で仲入り休憩。

 仲入り休憩中は「越中おわら風の盆」が会場に流れ、また時間の流れがゆったりとなる。浴衣に袖を通しながら、日本は本来もっともっとゆっくりと時間が流れていたんだろうと思ったり。どこか急ぎすぎた事による歪みが現れている今なのかもしれないとふと思った。

 後半は『盂蘭盆会』の弾き語りから舞台は始まる。高校時代応援部で一緒だった親友のこの秋の結婚式の為に書いた新曲『友白髪』、親友からの許可を得て、一足早く初披露。リクエストコーナーは『おかえり』。図らずも自然な流れの一曲が選ばれた。
 そして再びサポートメンバーと共に『一期一会』、『廓唄』、『新宿三丁目』と続く。さらには新曲『風待ち唄(かざまちうた)』。日常生活の中、或いはニュースから流れてくる事件の中でも、「あの時もう少し待つことが出来たなら」という場面が多々ある。待つことで見えてくる本質というのもあるのかもしれないと思って書いた詩。
 お馴染み『がんばるまっし』、そして桶ギター登場でお祭りならではの盛り上がりを見せた『ひろみ湯』で本編が終了。

 再び提灯の明かりだけになった会場に、太鼓のリズムが響き出す。「ア、ソレ!サ−、ヨイショ!!」の掛け声とモミ手の手拍子でアンコールが始まる。まずは『越のしらやま』。祭りだ祭り!!
 この祭りの熱気がそれぞれひとつの想いとなって繋がりますように・・・。最後は『天漢』でこの”犀音屋祭り”を締め括った。

 祭りの熱気をゆっくりと冷ますが如く、終演時外は夏の夕立で土砂降り。雨宿りをしながらも祭りの余韻が会場に満ちていて、チームワーク抜群のTerraのスタッフ、ミュージシャン、そして温かなお客さん一丸となって創り上げ、描いた”犀音屋祭り”がゆっくりと幕を閉じた。
 祭り好きは、祭りが終わった瞬間から次の祭りのことを考えます。さぁ、秋に向かってまたひとっ走り!



<お寄せ頂いたリクエスト>
「おかえり」(5通)/「天漢」(2通)/「想ひ出雪」(2通)/「あの川のほとりに」/「雪国の少女」

2008.7.26
『金澤夕ぐれ祭り』
かなざわに、恋する週末。
「かなざわ恋唄」
ゲストライブ

at
石川県
中央公園


主催
(社)金沢青年会議所


【晴】

1.おかえり
2.ひろみ湯
3.廓唄
4.がんばるまっし
5.越のしらやま

 真夏の金沢。
 金沢青年会議所主催の『金澤夕ぐれ祭り2008』の「かなざわ恋唄」のコーナーにゲストで呼んで頂いた。
 5000個基の切籠灯籠の明かりに照らされた金沢の中心地・香林坊に程近い石川県中央公園。以前にも何度か中央公園での夏祭りイベントで歌わせて頂いたことがあるが、今回は久々といった感じ。やはり、金沢の中心地、しかも野外のステージは気持ちがいいもんだ。
 ちょうど金沢の街を流れる男川・犀川では花火大会も開かれていて、遠くの空がキラキラと光る中でのゲストステージ。会場にも浴衣姿のお客さんやスタッフが沢山いらっしゃって、心地よい夏の雰囲気の中、弾き語りで5曲歌わせて頂いた。
 曲はすべて石川県にちなんだものを選択。舞台となった新竪町三丁目も程近いこの会場で、手拍子をもらいながら歌った『ひろみ湯』。遠く白山を感じながらエンヤトットの『越のしらやま』。
 前日のテレビ出演の効果もあってか、恩師の先生方や知り合いも駆けつけてくれるところは、やはり故郷のありがたさ。いつも「さぁ、また頑張ろう!」と再びこの町をあとにする。そして、いつも心にこの町があるから、東京に生きる今があるのだと思う。

 10月には久々の金沢ワンマンライブも決まった!よいステージをもって帰ってきたい。

2008.6.14
松田亜世ワンマンライブ

at
西荻窪
Terra


【晴】
<Stage1>
1.一期一会(バンド)
2.道しるべ(バンド)
3.おかえり(バンド)
4.盂蘭盆会(with Violin)
5.越のしらやま(with Taiko)
6.古の海より(バンド)
7.新宿三丁目(バンド)
8.がんばるまっし(バンド)
9.月(with Violin)

 〜お仲入り〜

<Stage2>
1.好色男は正直者
【リクエストコーナー「犀音庵」】
2.アメ玉(リクエスト)
3.今宵、雨の中
4.あるがまま(with Violin)
5.坂の途中(新曲・バンド)
6.瞳を閉じて...(バンド)
7.廓唄(バンド)
8.想ひ出雪(バンド)
9.ひろみ湯(バンド)

<アンコール>
1.君の待つ海(バンド)
2.天漢(バンド)


《サポート》
 Violin:
多ヶ谷樹
 Percussions&Chorus:木内健
 Bass:
山さん



 お陰様で去る6月5日、29歳の誕生日を迎えることが出来ました。遠い未来のこととして想い描いていた30歳まで1年を切りました。今、こうして歌い続けられることに何よりも感謝をしながら、新たな舞台である30代に迷わず飛び込めるよう、この一年を大事にしっかりと生きたいと思っています。
 29歳、歴史によるとお釈迦さんが王宮での生活を捨て修行の旅に出た年齢だそうです。またここから自分を見つめ直し、更なる人生(みち)を模索する、そんな年齢なのかもしません。
 世の中では何とも残忍な犯罪が蔓延り、まさしく“迷いの時代”の訪れの様相が鮮明になってきてしまいました。「人間より先に死ぬことで有毒ガスの危険を知らせる“炭坑のカナリア”の心を僕ら表現者は持ち続けなければならない。」と、尊敬する大先輩のフォーク歌手が語っていたのを思い出します。
 歌に力、ありますように・・・。
ワンマンライブパンフレットより
 29歳の誕生日を迎えて最初のワンマンライブ。30歳まであと1年を切ったということでもっと先行き不安な気持ちになるのかとも思ったのだが(笑)、いやいや皆さまのお陰でかなり前向きに、ワクワクするような気持ちを持っている。
 そんな気持ちをもって臨んだ今回のライブ、梅雨の最中ではあったが、幸い天候にも恵まれ、心地の良い天気の中でのライブ開催と相成った。
 客席は沢山のお客様で埋まり、満員御礼。お客様の世代も下は小学生から上は戦争を経験された70代の方まで、その幅約60歳。”世代を超えたフォークな世界”、それがこのライブハウスという空間で、ひとつ形となって実現したこと、本当に嬉しかった。これは僕にとっての貴重な財産です。

 ”誕生日”、此の世に生まれてそして同じ時代にこうして出会いを重ねられたことに感謝の気持ちを込めて『一期一会』、『道しるべ』から舞台は幕を開けた。今回は久々にバイオリンの多ヶ谷樹(タツキ)さんを迎え、幕開きから一緒に演奏してもらった。バイオリンが入ることによっていつもと趣を異にする曲もあり、その豊かな音色に歌う僕自身、スーッと歌の世界に入っていける、そんな実感があった。5月のおかえり祭り(石川県白山市美川地区)の話を交えながら、多少アレンジを加えてお送りした『おかえり』、バイオリンが情景を深めてくれた『盂蘭盆会』と続く。木内健の叩く太鼓の音にモミ手の手拍子でもうお馴染みとなった『越のしらやま』、そこに山さんが加わってシンプルな3人編成で続く『古の海より』、『新宿三丁目』、『がんばるまっし』を演奏した。能登を歌った『古の海より』、能登の地震、そしてこのライブ当日に起こってしまった岩手・宮城内陸地震、被災地の一日も早い復興を願って止まない。
 前半最後は、再びバイオリンと二人で『月』。皆さんのお陰でここまで歌い続けることが出来たこと、そしてまた歌って生くことができることに心から心からありがとうの気持ちを込めて・・・。

 後半は弾き語りの『好色男は正直者』からスタート。リクエストコーナーはディズニーランドのことを歌った『トゥーンタウン』などのリクエストもあって、かなり迷ったのだが、『アメ玉』を演奏することになった。四苦八苦の語源である8つの苦の内、怨憎会苦と愛別離苦の話をしながら、愛する人と別れなければならない苦しみ(愛別離苦)を歌った『今宵、雨の中』を歌わせて頂いた。バイオリンに加わってもらって『あるがまま』、更にフルメンバーで新曲『坂の途中』、『瞳を閉じて...』を続けて演奏、『廓唄』、『想ひ出雪』とCDでもバイオリンが存在感を発揮していた曲が続く。そして最後は、久々に桶ギター(ちゃんと手ぬぐいまでついている)を抱えての『ひろみ湯』。お客様の笑顔、これがやはり何よりも嬉しいのです。賑やかな曲では軽快に揺れるバイオリンの音色、これもまた楽しい。

 鳴り止まない拍手のアンコールを頂き再びステージへ。カメラの撮影も入っていたこともあって1stステージ、2ndステージ、そしてアンコールとすべて衣装替え。アンコールへは早替りで(笑)。これから夏に向けてまっすぐ前向きに『君の待つ海』、最後の最後はリクエストも沢山頂いた『天漢』で締め括った。これからの季節・七夕の世界の歌。

 さぁ、20代最後の一年がいよいよ始まった。歩みを止めずしっかりと歩いて生きたい。そしてまた、皆さんの笑顔にひとつでも多くお目に掛かれるように精進していきたいと思っております。

 会場に足をお運び頂いた皆さま、本当にありがとうございました。良き夏をお過ごし下さい。そして次は8月、また西荻窪Terraでのワンマンライブでお会い致しましょう。ありがとうございました!!



<お寄せ頂いたリクエスト>
「天漢」(4通)/「アメ玉」/「トゥーンタウン」/「あの川のほとり」

2008.4.5
松田亜世ワンマンライブ

at
西荻窪
Terra


【晴】
<Stage1>
1.快速電車休日運転
2.井の頭公園
3.今宵、雨の中
4.浴衣と子猫
5.盂蘭盆会
6.秋風と体操服の季節
7.想ひ出雪
8.桜唄(with Percussions)
9.一期一会(with Percussions)

 〜お仲入り〜

<Stage2>
1.瞳を閉じて...
 (with Percussions)

【リクエストコーナー「犀音庵」】
2.アメ玉
 (リクエスト・with Percussions)

3.好色男は正直者
 (新曲・with Percussions)

4.女の子(with Keyboards)
5.あるがまま
 (新曲・with Keyboards)

6.がんばるまっし(with Chorus)
7.廓唄(with Percussions)
8.新宿三丁目(with Keyboards)
9.ひろみ湯(with Percussions)

<アンコール>
1.越のしらやま
 (with Percussions)

2.天漢(with Keyboards)


《サポート》
Percussions&Chorus&Keyboards:
                 木内健




 春です。桜の春です。一期一会、出会いと別れの季節・・・。
 何かとお忙しいこの時期のワンマンライブ、今宵もようこそ西荻窪Terraにお越し下さいました。
 あっという間の桜の季節ではありますが、美しくそして儚く、その儚さゆえにまた美しい、そんな桜の花を見送りながら、また自らの道をしっかり刻んで生きたいと思う今日この頃です。
 この春を生み出す為に耐え忍んだ冬、雪が積もった土の下での出来事、散りゆく桜の花を愛でながら、ふとそのことを想像してみると、繰り返し繰り返し流れる宇宙の流れの中の季節、そのほんの一瞬に生きる今この時を感じたりします。
 今日は弾き語りを中心に、木内健にも手伝ってもらいながら、この季節を噛み締めて舞台を創ってみたいと思います。どうぞ最後までごゆっくりとお過ごし下さいませ。
ワンマンライブパンフレットより
 東京の桜は今年も早咲き、満開の桜から一週間ほど遅れた4月5日、桜の花も今年のこの季節を名残惜しそうにハラハラと宙を舞う。
 春夏秋冬季節は巡り、そしてまた春を迎えこうして舞台を通して皆さんとお会いできることが、まず何よりも嬉しい春なのです。

 今回は弾き語りをたっぷりと。オレンジ色で塗りたくられた、間もなく中央線から姿を消すことになる僕と同い年の201系電車に想いを寄せながら久しぶりに歌う『快速電車休日運転』という歌からスタート。
 そして”弾き語りで綴る日本の四季”ということで、桜の季節『井の頭公園』、春夏秋冬には洩れながらも海洋国家日本らしい季節は梅雨の『今宵、雨の中』、今年もやってくる63年目の夏に『浴衣と子猫』・『盂蘭盆会』、切なく淡い秋は『秋風と体操服の季節』、冬の想い出に『想ひ出雪』、再び季節は巡り木内健を迎えての『桜唄』。こうしてざっと快速電車に乗ったような心もちで一気に日本の四季を弾き語りで巡った。ここしばらくバンド編成でのワンマンライブが多かったのだが、やっぱり弾き語りも好き。またたっぷりの弾き語りDayというのもやっていきたい。
 『桜唄』に続いて『一期一会』。いつものカホンとまた違って、スネアドラムを叩きながらの『一期一会』に小刻みにリズムを刻んでくれるお客様もチラホラ。音楽のリズムっていいものだなぁと改めて感じた一曲。

 休憩時間・お仲入りを挟んでは『瞳を閉じて...』から再開。アコースティックギターとパーカッションと時々キーボードの伴奏で後半は進行。リクエストは見事1票ずつで並んだので、会場の皆さんの拍手の大きさで決することに。見事『アメ玉』が選ばれて、木内健にも急遽パーカッションで参加してもらいながら歌わせて頂いた。
 続いて賛否両論の(?笑)新曲『好色男は正直者』。エロ男とせずに”好色男”と微妙にぼかしたところに作者の更なる嫌らしさを感じるわけですが(笑)、アコースティックギターの激しいストロークに太鼓がドンと響いて、なかなかお気に入りのアレンジ。引き続いて久しぶりに歌う、10年前に書いた『女の子』をオルガンと共に。自分の中ではこの2曲が2曲で1曲というようなそんな意味合いもあった。
 母親の羊水の中では民族も国もなくみんな同じだったこと、さらには小学校時代に訪れた旧ソ連時代の話から、子どもと子どもの視点で向き合えば、まるい地球はひとつだということ、そしてチベットの今にも想いを寄せて、出来たての『あるがまま』を歌わせて頂いた。笛の音が遠い世界に想いを馳せる。
 お馴染み『がんばるまっし』、『廓唄』、『新宿三丁目』、『ひろみ湯』と続き、本篇終了。

 頂戴したアンコールの手拍子に再びステージに上り、お客さんとモミテの手拍子。和太鼓の音が”ドーンドドッドン ドーンドドッドン”おなかに響く。祭り!祭り!!祭り!!!『越のしらやま』。和のリズムにライブハウス全体で身を委ねる、なんとも嬉しい時間が流れた。
 最後にはリクエストも頂いた『天漢』を歌って締め括った。次は29歳の幕開け、6月14日。さぁ、またいいステージを創りたい、創りたい、創りたい!!

 また来年もこの桜の季節に皆さんの笑顔に会えますように。梅雨を越え、夏を生き、秋を過ごし、冬を耐え・・・。
 今月もありがとうございました!!



<お寄せ頂いたリクエスト>
「アメ玉」/「あの川のほとり」/「天漢」/「古の海より」/「いつかの空」/「月と太陽」/「新宿三丁目」

2008.2.2
松田亜世ワンマンライブ
with 稲葉智

at
西荻窪
Terra


【曇】

<Stage1>
1.一期一会(バンド)
2.瞳を閉じて...(バンド)
3.道しるべ(バンド)
4.鳥越にて(バンド)
5.廓唄(バンド)
6.アメ玉(バンド)
7.新宿三丁目(バンド)
8.月

 〜お仲入り〜

<Stage2>
1.秋風と体操服の季節
【リクエストコーナー「犀音庵」】
2.雪国の少女(リクエスト)
3.盂蘭盆会
4.うつせみの世はにび色(新曲)
5.越のしらやま
6.古の海より(バンド)
7.想ひ出雪(バンド)
8.がんばるまっし(バンド)
9.ひろみ湯(バンド)


<アンコール>
1.君の待つ海(バンド)
2.天漢(バンド)



《サポートバンド》
  Guitar:
稲葉智
  Bass:
山さん
  Percussions&Chorus:木内健



 2008年も早一ヶ月が過ぎ、本日もお忙しい中、松田亜世ワンマンライブにようこそお越し下さいました。皆さまのご来場に心から感謝申し上げます。
 年が明け、また気持ちを新たに、そして春へと向かうこの季節、寒さにめげそうになりながらも、それでもやはり僕はこの季節が大好きなのです。東京の晴れ渡った冬の空は、僕の身体と心に染み付いたどんより曇った北陸の冬の空(=にび色の空)とは全く対照的で、東京に暮らしていると“春を待つ気持ち”というのも若干薄れて感じるのですが、それはやはり都会の忙しなさの成せる業なのかもしれません。
 都会の速度に負けないように、しっかりと自分の歩幅で自らの春に向かって歩んで生きたいと思う10回目の東京の春です。
 今日は最後まで、どうぞごゆるりとお過ごし下さいませ。

ワンマンライブパンフレットより

 2008年、東京でのホームグラウンド・西荻窪Terraでの歌い初め、翌日から雪の予報の東京は曇り空。雪の前夜祭、節分イブ、夫婦の日、頭痛の日記念(何じゃそりゃ?)のライブとなった。

 今年もまた皆さまとの”一期一会”を大切にしたいと『一期一会』・『瞳を閉じて...』から幕を開けた。そして、夫婦の日ということで(?)皆さんの歩む道しるべに『道しるべ』。Satyこと稲葉智さんのアコースティックギターが会場に染み渡る。稲葉さん、翌日開催予定だった(・・・結局、雪の為開催中止!)青梅マラソンに出場予定。その緊張からか(?)、ギターのシールドを差し忘れて演奏するハプニングも(笑)。
 続く『鳥越にて』では、稲葉さんのエレキギターが泣く。ひたすらにひたすらにと生きた時代の悲しみ、そしてそこから生まれる勇気へと響く。さらに、春待つ想いを胸に唄った短篇集から『廓唄』。2月、この季節にピッタリの一曲。木内健のコーラスが春への想いを儚げに描いてくれた。
 ステージ上は一気にロックな世界・『アメ玉』へとお客さんの手拍子と共に進んでいく。やがて昭和な世界は、山さんのベースが物悲しく歌う『新宿三丁目』へと流れていった。前半最後は、弾き語りで『月』を歌わせてもらった。ステージに立って唄わせて頂いていると、最後にはこの歌で唄った”あんたのお蔭さんであんやとう(ありがとう)”ということに集約する気がする。2008年も、こうして歌わせて頂きながらスタートできたことに、心から感謝します。

 お仲入りを挟んでの後半戦は、しばし弾き語りのコーナー。年末に故郷であった高校の同窓会の話などを交えながら、明るく陽気な『秋風と体操服の季節』からスタートする。今夜も西荻窪の夜空にみんなの「ガンバ!」の声が響き渡ったのはなんとも嬉しいひとコマ。
 沢山お寄せ頂いたお葉書の中からいくつかご紹介させて頂きながら、リクエストコーナーは『雪国の少女』。翌日の白銀の”東京”、ほんの少しの断片でも、皆さんの心にこの歌が残っていたら嬉しいなぁなどと翌日の雪を眺めながらふと思った・・・。
 『盂蘭盆会』から、もう少し練り上げながら優しく歌い続けていきたいと思っている新曲・『うつせみの世はにび色』へと弾き語りコーナーは続く。そして、会場全体の揉み手の手拍子を頂きながら、2008年皆々様方の健康・美容・商売繁盛・諸々のご多幸をお祈りしながらエンヤトットで『越のしらやま』を歌った。この歌のエンディングからサポートメンバーが再びステージ上に登場!エンヤトットから一変、Satyさんのディストーションバリバリのエレキギターを合図に一気にロックなテイストの『古の海より』へと雪崩れ込んでいく。音楽は祭りだ!祭り!!会場の温度が一気に上昇する瞬間。
 そして一転、動から静へと『想ひ出雪』。ゆっくりとゆっくりと雪は想い出の上に積もる。これ、祭りのあとの淋しさなり。客席から「ブラボー」の声を掛けて頂く。「春を待つことには慣れているのですが、春を待つだけで終わってしまわないように・・・(笑)。東京に出てきて10年目の春、今年も精一杯頑張ります。」と『がんばるまっし』を歌った。そして一気に本編ラストの『ひろみ湯』。再び会場全体が音楽を楽しんで下さっている瞬間、本当に嬉しかった!

 大きなアンコールの拍手を頂き、『君の待つ海』、『天漢』の2曲を歌わせて頂いた。今年一年、皆さんにとって良き一年でありますようにと・・・。

 こうして今年も東京での活動がスタートした。さぁ、頑張ります!!今年も一年、東京の皆さんともまた、こうしてステージを創れること、楽しみにしております。どうぞ宜しくお願い致します。
 そしてまた、皆さんの素晴らしい空気で満たされた会場、こうしてライブという形で何よりも素敵なスタートを切れたことに、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。



<お寄せ頂いたリクエスト>
「雪国の少女」(3通)/「あの川のほとり」(2通)/「地水火風空」

2008.1.5
松田亜世
新春緊急
ワンマンライブ

at
金沢片町
G☆stage

主催
ジーズミュージックアカデミー
北國新聞社・北陸放送後援


【曇時々雨】

<Stage1>
1.アメ玉
2.一期一会
3.道しるべ
4.おかえり
5.盂蘭盆会
6.瞳を閉じて...
7.鳥越にて
8.秋風と体操服の季節


 〜お仲入り〜

<Stage2>
1.君を待つ海
2.雪国の少女
3.がんばるまっし
4.廓唄
5.越のしらやま
6.古の海より
7.想ひ出雪
8.ひろみ湯

<アンコール>
1.天漢


 新年明けましておめでとうございます。
 昨年中はミニアルバム『がんばるまっし』の発売をはじめ、もっきりやでの2日間のワンマンライブ、石川県立音楽堂でのお芝居『お静の雪』ゲスト出演、それに伴うシングル『想ひ出雪』の発売等など、石川県の皆さまには大変お世話になり、ありがとうございました。
 そして2008年、こうして新年の歌い初めをふるさと・金沢の街で、しかも弾き語りのワンマンライブという形でお届けできる運びとなりました。開催決定が2007年末、今日からほんの8日前のこと(笑)、急遽決定した日程にもかかわらず、こうして皆さまに足をお運び頂きましたこと、心から感謝申し上げます。
 本年もまた、精一杯歌って生きたいと思っております。皆さまとのご縁に心から感謝の気持ちを込めて・・・。
 今日は本当にあんやとうございます。
ワンマンライブパンフレットより

 2008年、末広がりの「八」、新年一発目のワンマンライブは急遽金沢で弾き語りで開催する事になった。
 昨年末の27日夜、小松空港へ着いた足でそのまま夜の片町へ。冬の金沢の幸をご馳走になって、最終的にたどり着いたのがライブハウスG☆stage。オーナーの茨木載光さんとお話させていただくうちに「折角金沢帰ってきたんなら、年明けワンマンライブせんか?!」ってことになり、ほろ酔い気分で「是非是非!」とお返事したものの、翌朝起きてビックリ(笑)。開催決定から本番まで1週間の緊急ライブが決定した。
 大晦日には、この新春緊急ワンマンライブのPRもこめて、G☆stageでの年越しライブに飛び入り出演、『がんばるまっし』/『ひろみ湯』/『天漢』の3曲を2007年の歌い納め、演奏させて頂いた。

 正直、これほど急に決まったワンマンライブ、しかも正月早々、どれだけの方に足をお運び頂けるか、不安でいっぱい。しかし蓋を開けてみれば、約50人のお客様に足をお運び頂いた。これには、驚きと感謝と、本当に本当にありがたい気持ちで一杯だった。東京のお客様からはお花も送っていただいて、感激!
 そして場所は石川県は金沢。「この生まれ育った土地で今年の歌い初めができる!」、その喜びを噛み締めながらステージに上がった。

 久し振りの弾き語りでのワンマンライブ。歌とギターとMCのみで勝負。
 まずはお馴染み『アメ玉』から幕を開けた。金沢でも既にお馴染みの曲に、『道しるべ』、『盂蘭盆会』といった金沢初登場の曲も織り交ぜながら1stステージは進行していった。『おかえり』を歌う時など、白山の情景がリアルに浮かんできて、石川で歌うと特別な感情も湧き起こってくる。加賀一向一揆・『鳥越にて』も然り。
 前半戦最後は、『秋風と体操服の季節』で賑やかに。”ガンバっ!”の声も高らかに。客席には同級生も遊びに来てくれている訳で、この歌で歌った時代をリアルに共有しているということでもあり、ちょっぴり照れ臭くもあり(笑)、しかしそれ以上に楽しかった。

 後半は年明けに相応しく、前向きに前向きに『君の待つ海』でスタート。その後、北陸を背景にした曲が続く。雪こそない新年5日の金沢だったが、やはりこの季節にこそ、北陸の本質があるような気がする。”白か?、黒か?”の世界にあって、”灰色”の価値を見出していきたいと思う。『雪国の少女』、『がんばるまっし』、『廓唄』とステージは進む。昨年発売したミニアルバム『がんばるまっし』にこめた、−春待つ想い−、このステージでも描いておきたかった。会場から揉み手の手拍子で、2008年皆様方のご多幸をお祈りしながらの『越のしらやま』。雪を被った白山、目の前にどっしりと見上げた時、鳥肌が立つ感動を覚える。「山に神さん、おるんやなぁ。あんやとう、あんやとう・・・。」
 感謝の気持ちが”灰色の”文化を育んでいるのだと思う。

 間髪入れずに『古の海より』へと突入。昨年は能登の地震もあった、そして迎えた新たな年。能登の力、北陸の力に明日を感じずにはいられないのだ。舞台は動から静へ・・・『想ひ出雪』。雪の世界を越えて、雪の季節があるからこそ春へと向かう。静かに静かに、この季節を噛み締めながら。
 本編最後は『ひろみ湯』。タイトルにもなった銭湯・ひろみ湯の跡地から、このライブハウスまでは徒歩5分程の距離。新竪町商店街もここ10年で随分変わってしまたけれども、人間の温かさは健在だなぁと、とても嬉しくこの歌を歌っている自分がいた。まだまだ大切にしていかなければならない。ライブも銭湯のようなライブが出来たら理想だ。

 拍手が鳴り止んだ後、「アンコール!、アンコール!」の掛け声。
 学園祭を思い出す様で、なんともなんとも嬉しい瞬間だった。2008年、皆さんの想いがひとつひとつ輝きますように、『天漢』で舞台を締め括った。

 さぁ、今年も活動がスタート。歌い初めが金沢。そして2月は西荻窪へ。
 この日お寄せ頂いたふるさとの皆さんからの声援をしっかり抱きしめて、今年も一年走って生きますよ!!今年も一年、何卒宜しくお願い致します。
 石川県の皆さん、いつもあんやとうございます!

© 2000-2008 Asei Matsuda




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