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松田亜世ライブレポート
2009年



 ライブに寄せられたファンの声は・・・こちら

日時/会場 演目 (Set List) レポート
2009.12.31
年越しライブ

at
金沢片町
G☆stage

ジェラスガイ


【雪】

<G☆stage>
1.越のしらやま
2.瞳を閉じて...
3.想ひ出雪
4.君の待つ海

【晴志さんとのセッション】
5.デイ・ドリーム・ビリーバー
       (TIMERS:忌野清志郎)


<ジェラスガイ>
1.好色男は正直者
2.君の待つ海


レポートはブログ参照
2009.12.26
アコースティックナイト
『茨木大光
VS
松田亜世』

at
金沢片町
G☆stage


【曇】

1.ひろみ湯
 (with松原菜尾&茨木大光)
2.がんばるまっし
3.好色男は正直者
4.迷いの海
5.盂蘭盆会
6.鏡
7.廓唄
 (with松原菜尾)
8.想ひ出雪
 (with松原菜尾)
9.一期一会
 (with松原菜尾&茨木大光)
10.君の待つ海
 (with松原菜尾&茨木大光)


《ゲストミュージシャン》
A.Guitar
:松原菜尾
Percussions茨木大光


 東京ライブからちょうど1週間。
 じいちゃんの葬式から初七日までのお勤め、そしてそのまま金沢に留まって迎えたライブ。


 石川県の大先輩歌手・茨木大光さんとのアコースティックライブ。まずは、大光さんのしっとりとした歌声のステージ。松田亜世もハーモニカで『生まれてきてよかった』と『じゃあね』という大光さんの歌2曲に参加。楽しいセッション。


 休憩を挟んでの松田亜世のステージ。まずは『ひろみ湯』をアコースティックギターに松原菜尾さん、パーカッションに茨木大光さんを迎えて演奏。金沢もいい湯加減やったわぁ!

 『がんばるまっし』からは弾き語りのステージ。アルバムから『好色男は正直者』、『盂蘭盆会』。金沢では初お披露目の『迷いの海』と『鏡』。年に何本もない金沢ライブ、新しい曲を演奏出来るチャンスはありがたい。

 そして、ギターの菜尾さんを再びお迎えする。金沢在住の松原菜尾さんとはこの日初顔合わせ。歌のイメージが掴めるまでリハーサルで何度も演奏して下さって迎えた本番。『廓唄』、『想ひ出雪』では、なんとも素敵な北陸の冬の情景を描いて下さった。さらに大光さんも加わって『一期一会』と『君の待つ海』で今宵ステージを締め括った。


 毎年、ふるさと金沢で歌い納めが出来ること、本当に嬉しく思います。

 石川県の皆さん、あんやとうございました。


2009.12.19
松田亜世ワンマンライブ

at
西荻窪
Terra

【晴】

<Stage1>
1.越のしらやま
2.盂蘭盆会
3.二河白道(新曲)
4.渇愛
5.好色男は正直者(バンド)
6.風待ち唄(バンド)
7.坂の途中(バンド)
8.瞳を閉じて...(バンド)
9.ひろみ湯(バンド)

 〜お仲入り〜

<Stage2>
【渡辺かおるゲストコーナー】(2曲)

1.がんばるまっし(バンド)
2.廓唄(バンド)
3.迷いの海(バンド)
4.鏡(バンド)
5.Cry(バンド)
6.一期一会(バンド)
7.天漢[クリスマスヴァージョン](バンド)

<アンコール>
1.想ひ出雪(バンド)
2.君の待つ海(バンド)



   

《歌のゲスト》
     渡辺かおる

《ゲストミュージシャン》
Piano&Chorus
サントリィ坂本
   E.Guitar:稲葉智
      Bass
:山西宏樹
  Percussions:安部徹

《さらにゲスト》
A.Guitar
:松藤英男(甲斐バンド)

 2009年も残すところ2週間を切りました。本日は師走のお忙しい中、松田亜世ワンマンライブにご来場頂き、誠にありがとうございます。
 皆様方にとって、今年はどんな一年だったでしょうか?
 松田亜世にとっては、アルバムの発売、三十路への仲間入り、得度して僧侶になる、指を怪我する等々、これ以上ないといっていい程盛り沢山の一年で、果たしてどこからどこまでが今年の出来事だったのやら?、千鳥足で振り返る吉祥寺はハモニカ横丁での一夜の出来事の様でもあります。朝起きてみたら何故か机の上に(酔っぱらって明け方のコンビニで買ったと覚しき)カップラーメンが未開封のまま転がっていたりして(笑)。
 そんな訳で、今年一年の皆様方のご愛顧に感謝の気持ちを込めて、今宵は豪華メンバーでお送りします。曲によっては、このTerraのステージに乗り切れない程の編成になりそうです。お楽しみに!
 それでは年末のひととき、西荻窪Terraでどうぞごゆっくりとおくつろぎ下さい。
 来るべき2010年、皆様にとって良い年でありますように♪
ワンマンライブパンフレットより

 2009年を締め括る西荻窪Terraでのワンマンライブ。今年最後の東京でのワンマンライブに相応しく、ステージ上にも豪華な面々が集って下さった。お馴染みサントリィ坂本さん、安部徹さん、山さん、久しぶりの稲葉智さん、歌のゲストに渡辺かおるさん、さらには甲斐バンドの松藤英男さんも曲によっては加わって下さるという、Terraのステージ目一杯の編成。

 アルバム『おかえり』発売、さらに個人的な出来事まで含めると、数年分の出来事が一気に押し寄せてきた様な一年だった。そんな中でも、変わらず唄が僕の人生の中心に存在してくれていたことが、何よりもありがたかった。そんなささやかな僕の唄を聴きに足を運んで下さる方々がいる、応援して下さる先輩ミュージシャンがいる、今年を締め括るにあたって、心から感謝。


 開演時間を少し過ぎ、景気よく『越のしらやま』から今宵舞台は幕を開けた。エンヤトットの手拍子が、非常に心地良い。続いて今年一年見送った人のことを心に感じながら『盂蘭盆会』。”私がいのちを生きとる訳じゃなくて いのちの中に私が 今いるここにいる”と綴った新曲『二河白道』、アルバムから『渇愛』と弾き語りの曲が続いた。

 そしてステージ上に稲葉智さん、山さん、安部徹さんを迎え『好色男は正直者』。稲葉さんのエレキギターが、ロックな男気をえぐり出す。続いてサントリィ坂本さんも加わっての『風待ち唄』、『坂の途中』。30代に突入した今年、この10年もしっかり歌って生きたい。

 この夏のT.I.Sの北陸ツアーの話などを交えながら『瞳を閉じて...』。前半最後は賑やかに『ひろみ湯』で締め括った。湯加減最高!!


 仲入り休憩を挟んで、クリスマス直前の雰囲気に相応しく、女性ボーカルゲスト・渡辺かおるさんのゲストステージ。ゲストミュージシャンの面々、さらには甲斐バンドの松藤英男さんも加わっての爆笑トークと華やかなステージ。渡辺かおるさんとは、共にプロデューサーが安部徹さんという繋がり。プロデューサーがパパで、サントリィママもいて(笑)、といった中のいわばお姉さん的存在。

 華やかでポップな渡辺かおるワールドから、『がんばるまっし』で一気にフォークな亜世ワールドへ。バンドでこの歌を演奏するのは久しぶり。北陸シリーズということで、金沢の花街を舞台にした『廓唄』、冬の日本海からインスピレーションを得た『迷いの海』が続く。『迷いの海』は曲を書いた当初からピアノとエレキギターの音が念頭にあったので、今宵の演奏が楽しみでもあった。さすがサントリィさんと稲葉さん!

 ”花はただ咲く ただひたすらに ただになれない人間のわたし”という相田みつをさんの詩を紹介して『鏡』、『Cry』、『一期一会』を一気に演奏。来年も素晴らしき皆さんとお会いできます様に・・・。

 本編最後は、僧侶ながら(笑)、クリスマスも近いということで『Silent Night』から西洋と東洋を結ぶクリスマスヴァージョンでの『天漢』。皆さんのひとつひとつの想いが、来たる2010年ひとつひとつ輝きます様に・・・。


 アンコールは、この一年をゆっくりと噛みしめながらの『想ひ出雪』。最後は総勢7名、出演者全員での『君の待つ海』。心から感謝です。

 2009年松田亜世の東京での歌い納めは、恒例三本締めにて幕を閉じた。


 この一年の皆さまのお心に心より感謝申し上げます。

 本当にありがとうございました。




 ステージを終え、父方の祖父の死を知らされる。最期は恐らく、『盂蘭盆会』から『二河白道』へと続く頃。享年八十八歳。じいちゃん、あんやとう!!

 今年は、親しいところで5人を見送った。


  合掌


2009.10.31
松田亜世ワンマンライブ

at
西荻窪
Terra

【晴】

<Stage1>
1.がんばるまっし
2.秋風と体操服の季節
3.好色男は正直者
4.新宿三丁目(B&Pf&Per)
5.廓唄(バンド)
6.迷いの海(バンド)
7.風待ち唄(バンド)
8.坂の途中(バンド)
9.天漢(バンド)

 〜お仲入り〜

<Stage2>
1.越のしらやま
2.ホームにて
3.盂蘭盆会(V&B)
4.瞳を閉じて...(バンド)
5.一期一会(バンド)
6.鏡(新曲・バンド)
7.Cry(バンド)
8.想ひ出雪(バンド)
9.君の待つ海(バンド)

<アンコール>
1.ひろみ湯(バンド)
2.月(V&Pf)


《ゲストミュージシャン》
Piano&Chorus
サントリィ坂本
     Violin:多ヶ谷樹
      Bass
:山西宏樹
  Percussions:安部徹

 今年の西荻窪Terraでのワンマンライブも今日を含め、残すところ2回と相成りました。
 アルバムのレコーディング、そしてリリースを経て、30歳を迎え得度。これら今年前半の出来事。その後約5か月を経て、髪の毛が随分伸びた現在に至るまで、今年は色々なことを考えさせられ、殊にアルバム『おかえり』に込めた“いのち”への視点、実体験も含めてさらに深く想いを巡らせる今日この頃であります。
 さて今宵は、深まりゆく秋に相応しく、バイオリンとピアノを迎えてお送りします。さらにリズム隊も加わり、お陰様で豪華なメンバーでの公演になりました。新曲も含めてごゆっくりとお楽しみ下さい。
 一年の想い出にゆっくりと雪が積もる冬の前のひととき、足早に過ぎ去るこの秋の季節を皆さまと共に味わいながら歌いたいと思います。ご来場、誠にありがとうございます。
ワンマンライブパンフレットより

 10月最後の一日、心地良い秋晴れの日になった。

 いつものように楽しいメンバーが楽屋に集い、開演前の一時も笑いが絶えない。楽屋に漂うお客さんが注文したおつまみの美味しそうな匂い、客席からの声、さぁ今月もTerraでのワンマンライブが始まる。


 まずは弾き語りで3曲。お馴染み『がんばるまっし』、初恋の話を交えながらの『秋風と体操服の季節』、そして『好色男は正直者』。

 続いてピアノサントリィ坂本さん、ベース山さん、パーカッションの安部さんを迎えての『新宿三丁目』。客席にはロケット団の倉本剛さんの顔も。さらにバイオリンの多ヶ谷樹さんを迎えて、バイオリンとピアノならではの楽曲『廓唄』、『迷いの海』、『風待ち唄』の3曲を続けて演奏。前回のワンマンライブでギターと演奏した『迷いの海』、バイオリンとピアノでまたひと味違った雰囲気に。様々な編成でライブが出来ることの喜びをあらためて感じた。
 サントリィさんの力強いピアノと共に『坂の途中』、オリオン座流星群の話から、歌でお届けする天体ショー・『天漢』で前半を締め括った。


 仲入り休憩を挟んでは、皆さんの揉み手の手拍子と共に『越のしらやま』から演奏再開。思い入れのある『ホームにて』、バイオリンとベースと共にアルバムバージョンの再現『盂蘭盆会』。再び30代、40代、50代を取り揃えた(笑)フルメンバーで『瞳を閉じて...』、『一期一会』。ステージ上のミュージシャンともお客様とも、こうして世代を超えて音楽が出来ることの幸せをあらためて感じました。

 僕なりにいのちの話を交えて、いのちの唄を3曲。まずは出来たての『鏡』、そして『Cry』、『想ひ出雪』。この前の葬式では、『想ひ出雪』でばあちゃんを斎場から見送った。悲しかったけれど、淋しかったけれど、今はその哀しみよりも淋しさよりも、そこに教えられたことの方が自分の中で大きくて、”ありがとう”ただその気持ち。しっかりと生きていかんなんね。

 そして本編最後は『君の待つ海』。会場がひとつになる瞬間。ミュージシャンのメンバー紹介でのソロもグイグイと。いいなぁ、音楽って。


 大きなアンコールの拍手を頂き、桶ギターに持ち替えて『ひろみ湯』。そして最後は、秋の夜長に静かに『月』。

 ご来場頂き、本当にありがとうございました。

 残すところ2009年のワンマンライブも12月19日を残すのみ。また日々精進します。


2009.9.5
松田亜世ワンマンライブ

at
西荻窪
Terra

【晴】

<Stage1>
1.越のしらやま
2.がんばるまっし
3.ホームにて
4.鳥越にて(with 坂元昭二)
5.盂蘭盆会(with 坂元昭二)
6.Cry(with 坂元昭二)
7.一期一会(with 坂元昭二)
8.天漢(with 坂元昭二)
9.月(with 坂元昭二)

 〜お仲入り〜

<Stage2>
【坂元昭二ゲストコーナー】(3曲)
1.渇愛(バンド)
2.好色男は正直者(バンド)
3.友白髪(バンド)
4.坂の途中(バンド)
5.迷いの海(新曲・バンド)
6.瞳を閉じて...(バンド)
7.ひろみ湯(バンド)

<アンコール>
1.想ひ出雪(バンド)
2.君の待つ海(バンド)


《ゲストミュージシャン》
Acoustic Guitar
    &Chorus:
坂元昭二
 Percussions:安部徹

 例年に比べるとあまり夏らしい暑さの日も少なかった今年の夏も過ぎ去り、はや9月。
 政権も代わり、この国に実りの秋は訪れるのでしょうか?
 さて、この夏はT.I.Sの皆さんとの北陸ツアー、それに引き続き、僧侶としてお盆のお勤めも初めて経験させて頂きました。親子3世代が揃って先祖の墓に手を合わせる、とても美しいこの国の風景でした。親から子へ、子から孫へと続く“いのち”のバトン。
 移ろう季節に自らの人生をふと重ねてみると、何とも儚く、夢幻のような一生なのかもしれません。しかし、春夏秋冬と巡ってまた、冬は春を生み、緑豊かな夏を過ごし、実り豊かな秋を迎え、そして静かなる冬を越え、また新たな一年が始まります。
 “いのち”とは、決して自分一人のものではない、繰り返される季節の中、繰り返される“いのち”の中に生かされている自分、この夏に感じた大切な視点でした。
ワンマンライブパンフレットより















 前回7月20日のTerraライブから、イベントや北陸ツアー、さらにお盆を経て、あっという間に過ぎ去った8月。そして迎えた9月のワンマンライブ。

 まずは北陸からの風を中央線に『越のしらやま』からライブはスタートした。坊主頭の僕に「お前何悪いことしたん?」と言われ続けた今年の金沢の夏の想い出を語りながら(笑)、そんな故郷への愛を込めて(?)、『がんばるまっし』。そして続く『ホームにて』までは弾き語りで演奏した。

 ちょうどこのライブ1週間前の土曜日、義理の祖父が亡くなったとの知らせの直後、横浜の鶴見駅前でのライブで歌ったのがこの『ホームにて』。僕らに多くを教えて下さる世代が徐々に少なくなってゆく。嗚呼、忘れられない一曲になった。


 さて、ステージ上には5月のライブ以来約3か月ぶり、アコースティックギター&コーラス坂元昭二さんをお迎えした。『鳥越にて』、早速坂元さんのギターがこの唄の物語をしっかり紡いで下さった。

 8月29日に先の義理の祖父が亡くなり、その翌朝義理の父が、愛するその妻の目の前で急逝した。ライブの日は、その初七日。枕経、仮通夜、通夜、葬儀、火葬場、中陰と僧侶として初めて親しい人間の死に接しながら、ライブ当日も初七日のお勤めを勤めてからリハーサルに向かった。人間は物質的な死を迎えても、有縁の人々の心の中で、我々を教え導く為しっかりと生き続ける、そんな気がする。
 生きているうちにステージを観てもらうことは叶わなかったが、この日はリハーサルからきっとどこかで聴いていてくれている、そんな気がした。

 ”いのち”について問われ続けたこの1週間、ライブでは『盂蘭盆会』、坂元さんのギターにのせて歌う『Cry』、『一期一会』と僕なりにひとつの想いを込めて歌わせて頂いた。やはり、ひとりひとりの皆さんに出会えてよかったと、そう思う。

 前半最後は、『天漢』と『月』で締め括った。


 しばしの仲入り休憩を挟んでは、坂元昭二さんのソロギターコーナー。発売されたばかりのスタジオジブリのギターソロの曲、さらに坂元さんの歌も1曲。

 そして後半はパーカッションに安部徹さんも加わって、賑やかに。やはりパーカッションが入るとまた曲が引き締まる感じがする。これまで3枚のアルバムとシングル作品を一緒に創り上げた安部さんならではの安心感もある。『渇愛』、『好色男は正直者』、『友白髪』とシンプルなアコースティック編成がしっくりと来ていた気がする。

 続いて『坂の途中』、出来たての『迷いの海』、『瞳を閉じて...』と続く。迷いながらも、ひとつの方向を見定めながら、多くの人と出逢って生きていきたいと改めて思った。これまで出逢わせて頂いたご縁に、心から感謝。

 何故か(?)ステージ上は、脱脂粉乳の話題で盛り上がり、本編最後は『ひろみ湯』。お馴染み、お客さんからも大きな手拍子を頂き、楽しい幕切れ。


 アンコールは静かに『想ひ出雪』、そして最後は『君の待つ海』。


 次回は10月。金木犀の薫りの中、バイオリンを迎えてのステージ。楽しみだ。


2009.8.9
T.I.S
夏の陣09
〜10周年だよTIS〜
With 松田亜世

in 金沢

at
金沢片町
G☆stage


北國新聞社・北陸放送後援

【曇】

<Stage1>
1.がんばるまっし
2.好色男は正直者
3.ホームにて
4.盂蘭盆会(with S)
5.Cry(with I&S)
6.一期一会(with I&S)
7.坂の途中(with I&S)
8.天漢(with I&S)

 〜お仲入り〜

<Stage2>

T.I.Sライブ

1.瞳を閉じて...(withT.I.S)
2.ひろみ湯(withT.I.S)

<アンコール>
1.T.I.Sアンコール
2.君の待つ海(withT.I.S)






T.I.S
 Vo, Bass & A.G:谷口守
 Vo & A.G:稲葉智
 Vo, A.G & Piano:サントリィ坂本

Sound Producer:安部徹

T.I.Sの皆さんと(左から)谷口守さん、稲葉智さん、松田亜世、サントリィ坂本さん。

 敦賀ライブから一夜明け、昼間は温泉に浸かったりしながらリハーサルまでの時間をプロデューサーの安部さんと過ごした。夕方にはT.I.Sの皆さんも敦賀から到着。そしてリハーサル開始。
 昨日は寝不足、今日は寝過ぎで声が出ないというT.I.Sの皆さん(笑)、笑い声の絶えないリハーサルもまた楽しい。

 今日のステージは、松田亜世の地元金沢ということでたっぷり時間を頂き、11曲を演奏。まずは弾き語りで3曲。続いてサントリィさんのエレピと共に『盂蘭盆会』、さらに稲葉さんに加わって頂いて『Cry』、『一期一会』、『坂の途中』と歌わせて頂いた。サントリィさんのピアノ、そして久しぶりに共演させて頂いた稲葉さんのギターもまたカッコ良くて、ちょっと贅沢な時間。
 『一期一会』は客席で一緒に歌を口ずさんで下さるお客様もいらっしゃって、とっても嬉しかった。
 26年後、北陸の空で見られるであろう皆既日食、大きな宇宙を想い描きながら『天漢』で1stステージを締め括った。


 休憩を挟んでは、T.I.Sの皆さんのステージ。
 今日もまた素敵なハーモニーと楽しいお喋りで金沢のお客さんをグイグイと引っ張っていくステージは圧巻。僕はといえば、楽屋に聴こえてくるT.I.Sの皆さんが歌うCSN&Yの名曲の数々に思わずニヤリ(笑)。オープンチューニングのギターとハーモニー、やっぱりカッコいいなぁ。

 そして、再びステージに迎えて頂いて『瞳を閉じて...』、『ひろみ湯』の2曲を今度はT.I.Sの皆さんと共演。気持ちだけはCSNに加わるYの気分で(笑)。いや〜、楽しかった!!
 ピアノ、ギター、ベースの編成で歌うのは初めて、そしてまたT.I.Sの息のあったグルーブの中で歌う、本当に貴重な経験をさせて頂きました。

 頂いたアンコールの声に、まずはT.I.Sの皆さんの曲。さらに『君の待つ海』でこの日のライブを締め括った。また来年、こうして北陸の皆さんにお会いできるといいなぁと思いつつ。

 T.I.Sの皆さんとのご縁に感謝。
 そして、この3日間のライブ、ご来場頂いた皆さま、本当にありがとうございました。またお会いしましょう!!


 T.I.Sの皆さん、改めまして10周年おめでとうございます!!!


2009.8.8
T.I.S
夏の陣09
〜10周年だよTIS〜
With 松田亜世

in 敦賀

at
EggPlant.2F
「なすび」

【晴】

1.がんばるまっし
2.盂蘭盆会
3.君の待つ海(withT.I.S)






T.I.S
 Vo, Bass & A.G:谷口守
 Vo & A.G:稲葉智
 Vo, A.G & Piano:サントリィ坂本

 北陸線の鈍行に揺られ、途中福井で乗り換えて2時間半、敦賀駅に到着した。敦賀での初ライブ、さらにT.I.Sの皆さんとの初共演、楽しみな一日になった。
 夏の北陸の野山の風景を眺めながらの各駅停車の旅もなかなかいいもんで、石川弁から福井弁、さらに敦賀弁と移りゆく乗客の訛りもまた、ほんの2時間強のことなのに、旅の情緒を高めていた。

 会場でT.I.Sの皆さんと合流。渋滞の影響で東京から約11時間の車での旅だったそうで、少々お疲れ気味(笑)。
 敦賀の地元スタッフの皆さんにもとても良くして頂いて、リハーサル本番と楽しく進行した。

 松田亜世コーナーは、弾き語りで2曲、ご挨拶代わりの『がんばるまっし』にこの季節に寄せて『盂蘭盆会』。そしてT.I.Sの皆さんをステージにお迎えしての『君の待つ海』。3声のコーラスが入って、南国チックなアレンジになった『君の待つ海』。翌日の金沢ライブもさらに楽しみに。

 T.I.Sの皆さんのステージも客席から楽しませて頂いて、打ち上げ。さらに、楽しみにしていた池田屋ごんちゃんのラーメンを食べて一路金沢へ。明日もライブは続きます。

2009.8.7
アコースティックナイト
出演

at
金沢片町
G☆stage


【雨】

1.君の待つ海
2.がんばるまっし
3.好色男は正直者
4.盂蘭盆会
5.ひろみ湯

 翌日からのT.I.S夏の陣参加を控えた金沢、日中はMRO北陸放送ラジオに生出演。得度の話から『盂蘭盆会』を生演奏。

 そして夜はG☆Stageで開かれた”アコースティックナイト”にゲスト出演。弾き語りで5曲演奏させて頂いた。この日の”アコースティックナイト”は浴衣ライブ。思えば金沢で浴衣で歌うのは初めての経験かもしれない。先月の犀音屋祭り前半に着た白い浴衣を着て歌った。

 浴衣姿でのんびりと弾き語りステージというのもいいもんで、あっという間の5曲。翌日からの北陸ツアーに向けて、今年の夏の金沢第一声となった。

2009.7.31
-ぶっちゃあ
プロデュースライブ-
  「歌う夏休み!
打ち上げまでが
ライブです!」
出演


at
なかの芸能小劇場


【曇】
1.君の待つ海
2.がんばるまっし
3.盂蘭盆会
4.ホームにて
5.ひろみ湯






 【出演】
 榊将太朗
 SOULOVE
 松田亜世
 ちゃぶたま
 吉野麻衣子
 坂元昭二

 7月も最後の金曜日、なかの芸能小劇場で行われたぶっちゃあさんプロデュースのライブイベントに呼んで頂いた。
 ぶっちゃあさんとは、吉祥寺のライブハウスBe・Point時代から仲良くさせて頂いており、今回も声を掛けて頂いた。僕のワンマンライブにも度々足をお運び戴いたり、本当に嬉しい限りなのです。素敵な素敵な芸人さんです。
 ちなみに、なかの芸能小劇場には、ぶっちゃあさんのブッチャーブラザーズの銅像が飾られています。金色の蝶ネクタイのぶっちゃあさんが、とてもチャーミング。

 さて、ぶっちゃあさんの呼びかけに集まったアーティスト6組。アコースティックな雰囲気でまとまり、かつバラエティーに富んだ内容。楽しいイベントのスタート。

 松田亜世は3組目の出演。弾き語りで5曲演奏させて頂いた。まずは、”夏休み”にちなんで『君の待つ海』。ご挨拶代わりに『がんばるまっし』。続いてこれまた夏にちなんで『盂蘭盆会』。新曲『ホームにて』。そして最後は客席の皆さんからの手拍子と共に『ひろみ湯』。

 なかの芸能小劇場は客席100名収容の小ホール。程よい距離感、そんな中での弾き語りステージ、楽しかった。


 そして今回のイベントタイトルにもある打ち上げへ。中野の夜、音楽とそしてお酒。楽しい夏の一夜のイベントでした。

2009.7.20
松田亜世ワンマンライブ
”犀音屋祭り
−海の日編−”

at
西荻窪
Terra

【晴】
<Stage1>
1.君の待つ海(バンド)
2.おかえり(バンド)
3.海の唄
4.がんばるまっし
5.盂蘭盆会(バンド)
6.Cry(バンド)
7.一期一会(バンド)
8.古の海より(バンド)
9.アメ玉(バンド)

 〜お仲入り〜

<Stage2>
1.僕が歌う理由(わけ)(新曲)
2.友白髪
3.ホームにて(新曲)
【サントリィ坂本ゲストコーナー】(2曲)
4.あるがまま(バンド)
5.瞳を閉じて...(バンド)
6.坂の途中(バンド)
7.ひろみ湯(バンド)

<アンコール>
1.越のしらやま(バンド)
2.天漢(バンド)


  
《ゲストミュージシャン》
Piano&Chorusサントリィ坂本
     Bass:山さん
  Percussions:安部徹

《おまけミュージシャン》
       篠笛:松田亜世


浴衣姿で勢揃い。
(左から)サントリィ坂本さん、安部徹さん、松田亜世、山さん。


 年に一度の夏祭り、犀音屋祭りにようこそお越し下さいました。
 今日は海の日。皆さんのイメージする海はどんな色でしょうか?
 どこか深く哀しみを含んだ色の日本海に生まれ育った僕にとっては、太平洋の海の色がとても新鮮でした。北の海、南の海、内海、外海、世界の海には様々な表情があります。それぞれ違いはあっても、海はひとつに繋がっています。民族や地域に違いがあっても、それらを包み込むかのような母なる海。海で繋がるこの地球。
 そんな生命の源“海”への感謝の気持ちを込めて、海のうた、いのちのうたをこの祭りに精一杯歌いたいと思います。
 戦争の対義語は“祭り”なのかもしれません。また来年、また来年・・・と世代を超えて繋がりゆく祭りでありますように!
 提灯の仄かな明かりの下、今宵の祭り、心ゆくまでお楽しみ下さい。
ワンマンライブパンフレットより

 昨年に引き続き、今年の夏もやってきました。”犀音屋(さいねや)祭り”。
 ステージ上には提灯の灯りが灯され、ミュージシャンも浴衣姿、お店のスタッフも鮮やかな浴衣を身にまといお客様をお出迎え。

 会場には祭りのお囃子が流れ、さぁ、今年も年に一度の夏祭りの開催です!!

 今年は昨年にも増して、お客様の浴衣姿も多く見受けられました。浴衣・着物でご来場のお客様には1ドリンクサービス。昨年に引き続き、お店の粋な計らいで祭り気分もさらに盛り上がります。

 犀音屋祭り初登場となるサントリィ坂本さんもこの日の為に用意した粋な浴衣姿。ベースの山さん、パーカッションの安部徹さんと共に祭りの舞台に並びます。


 今年は海の日の開催ということで、海にちなんだ唄から祭りは幕を開けました。お馴染み『君の待つ海』、『おかえり』とバンドでの演奏が続き、弾き語りで『海の唄』、『がんばるまっし』の2曲を演奏。久しぶりの『海の唄』。タイトルコールで拍手が起こったのは昔から足を運んで戴いているお客様。それもまた嬉しい出来事。

 今回のライブは、松田亜世30歳になって最初のライブ。と同時に坊さんになって初のライブ。坊さん初のライブがTerra”テラ”。これ以上ないシュチュエーション(笑)。坊主頭になって初のライブということもあり、お客さんの視線を頭に強く感じながらの前半戦(笑)。
 そんな得度の話等をお喋りしながら、『盂蘭盆会』、『Cry』、『一期一会』を続けて歌わせて頂いた。考えてみるとベースの山さんの参加は前回犀音屋祭り以来約1年ぶり。ベースが入るとまた重厚感が増す音が心地良い。祭りの掛け声と共に『古の海より』、『アメ玉』で祭りの前半を終了。
 先月ケガをしてしまった左手中指もなんとか元気に動いてくれて、ホッと一安心。

浴衣姿のTerraのスタッフと。

 白の浴衣から後半は藍色の浴衣に着替えて再び舞台へ。

 サントリィ坂本さんがいらっしゃるライブなのに無謀にもピアノの前に座る松田亜世。
 何年かぶりにピアノの弾き語りで1曲、出来たての曲を披露。30歳になって書いた『僕が歌う理由(わけ)』。ピアノで歌う独特の緊張感。もしもピアノが上手く弾けたなら・・・。「何年かぶりにピアノで歌います。」というMCに客席から湧き起こった拍手にプレッシャー(苦笑)。しかし、ギターとはまた違った感じがあって、ホントもしもピアノが上手く弾けたならと何度も思った。

 ギターに持ち替えて、お目出度い『友白髪』。さらに30歳の誕生日当日に書いた新曲『ホームにて』。高齢化社会に想いを込めた一曲。この夏から大切に歌っていきたいと思った。

 続いてはサントリィ坂本さんのゲストコーナー。素敵なピアノで2曲。中でも皆既日食を2日後に控えた夏の夜に聴く『シリウス』は絶品!(皆既日食時には、太陽の向う側、冬の星座も見えるそうだ。)お客様もウットリと夏の一夜の恋に想いを巡らせる。

 ゲストコーナーに続いては、久しぶりに歌う『あるがまま』。サントリィ坂本さんにアレンジして頂いた曲。安部さん曰くシングル発売の予定があるそうだ。僕自身もステージ上での初耳(笑)。果たしていつになるのだろうか?ともかく、ひとつひとつしっかりと歌を伝えて生きたい。
 さらにお馴染み『瞳を閉じて...』、『坂の途中』と続き、本編最後を飾るのは『ひろみ湯』。桶ギターと浴衣のシルエット。

 会場全体も大きな手拍子で包まれ、アンコールの拍手が湧き起こる。


 そこに鳴り響くのが太鼓の音。
 ドンドンドン、ドドンガドン、ドンドンドン、ドドンガドン・・・。

 遠くから篠笛の音が聞こえる。篠笛を吹きながら松田亜世が登場。
 お祭り気分がさらに盛り上がったところでアンコールはエンヤトットで『越のしらやま』。宇宙の大神秘・皆既日食を目前に七夕の7月、今宵最後の曲は『天漢』。


 皆さんの温かい想いに包まれた今年の犀音屋祭り。皆さんの心意気に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

 この祭りがまた一年、そしてまた一年と続いていきますように♪

 皆様、どうぞ素敵な夏をお過ごし下さい。


 そして今年の祭りは三本締めで幕を閉じた。


2009.5.30
松田亜世ワンマンライブ

〜20代最後の
ワンマンライブ〜

at
西荻窪
Terra

【曇】

<Stage1>
1.井の頭公園
2.がんばるまっし
3.渇愛(with 坂元昭二)
4.好色男は正直者(with 坂元昭二)
5.友白髪(with 坂元昭二)
6.盂蘭盆会(with 坂元昭二)
7.瞳を閉じて...(バンド)
8.ひろみ湯(バンド)
9.月(バンド)

 〜お仲入り〜

<Stage2>
1.デイ・ドリーム・ビリーバー
       (TIMERS:忌野清志郎)
2.彼岸(新曲)
【坂元昭二ゲストコーナー】(2曲)
3.想ひ出雪(バンド)
4.風待ち唄(バンド)
5.Cry(バンド)
6.一期一会(バンド)
7.天漢(バンド)
8.君の待つ海(バンド)

<アンコール>
1.越のしらやま
2.坂の途中(バンド)


《ゲストミュージシャン》
Acoustic Guitar
    &Chorus:
坂元昭二
Piano&Chorusサントリィ坂本


 1998年春、ハイエースに目一杯の荷物に埋もれながら、故郷・金沢から東京に出てきました。
 「東京」で迎える12回目の誕生日が間もなくやってきます。
 あの時18だった僕ももうすぐ30歳。
 夢を抱えて関越自動車道をひた走る真っ白なハイエースの荷台、その時想い描いた30歳の輝ける自分には正直・・・なれていないような気もします(苦笑)。ただし、こうして“歌い続けている”ことだけは、高層ビルが迫りくる車中、「都会に負けない」と粋がった十代の自分が想像した20代後半の自分の姿の通りです。(まだまだ道は長いと思われますが・・・。)
 30代への旅立ち、といった実感もまだ然程ないのですが、またひとつ、年を重ねます。
 こうして、歌い続けてこられたことに感謝せずにはいられません。
 お客様はじめ、今日まで支えて下さった皆さん、本当にありがとうございます。
 どうぞこれからも末永く、お付き合い下さい。

ワンマンライブパンフレットより
 20代最後のワンマンライブ。
 こう書いてみると、とても大きな節目のような気もするが、節目は節目として大切にしながら、前進あるのみといった気持ち。

 兎にも角にも、30歳まで1週間を切った訳だが、20代最後のこのライブを終えた今も、正直あまり30歳という実感が湧いてこない(笑)。あるのは、”また一つ年を重ねる”といった実感のみ。20代半ばに感じたような将来への不安というか焦りというか、そういった気持ちはまったくなく、「また一年、大切に生きていきたい。」とそう思う。やはり北国の人間はのんびりしているのだろうか?(笑)


 雨が心配されたこの日のライブだったが、幸い雨にも降られずに開場時間を迎えることが出来た。程よい湿度は喉に優しい。音というのはその日の天候や湿度によって微妙に変化するからまた面白い。(その為、同じ会場であってもサウンドチェックは欠かせない。)

 さて、今回のライブはアコースティックギターに坂元昭二さん、ピアノにサントリィ坂本さんの”Wサカモト”という豪華な編成でお届け出来ることになった。”元祖”の坂元さんと”本家”の坂本さん、お二人に囲まれたひとり松田(笑)。この編成はいつか必ず実現させたいと思っていたので、この節目のライブで実現できたことは、僕自身もとても嬉しいことだった。


 開場から開演までのBGMはボブ・ディランのアルバム「Highway 61 Revisited」。名曲『Like a Rolling Stone』を含むこのアルバム、30代に向かってピッタリな気がしていた。

 さぁ、いよいよチューリップの曲をカヴァーして歌った『千鳥橋渋滞』をSE(出囃子)にステージに上る。お客様からのいつも以上の拍手と熱気を浴びながら、その温かい空気を目一杯感じながら、まずは弾き語りで歌い始める。まずは旅立ちを歌った『井の頭公園』、旅立ちには別れはつきものということで(笑)、別れの唄を畳みかけるように『がんばるまっし』。

 続いて坂元昭二さんをお迎えして、アコースティックギター2本で『渇愛』、『好色男は正直者』、『友白髪』、『盂蘭盆会』を歌わせて頂いた。アルバム「おかえり」発売後初の坂元昭二さんとの共演。レコーディングでご一緒頂いた『渇愛』、『友白髪』のギターは「これこれ!!」といった感じ。

 さらに、サントリィ坂本さんをお迎えして『瞳を閉じて...』。
 合掌しながらステージに登場したサントリィさん。なんでも僕が着ていたTシャツが合掌デザイン(話題の阿修羅展で購入した阿修羅展オリジナルTシャツ♪)だったからだそうだ。さすが、芸が細かい!というわけで、お馴染みサントリィ坂本さんの艶っぽいピアノに坂元昭二さんのボトルネックのギターが絡む。気持ちはナッシュビル。

 ひろみ湯の娘さんの話を交えての『ひろみ湯』。この曲を終えて、松田亜世が生まれた昭和54年(1979年)を振り返るコーナー。レコード大賞は、ジュディ・オング『魅せられて』という話に会場から「おぉ〜!」という懐かしむ声。さらにこの年のヒット曲『関白宣言』では坂元昭二さんがレコーディングでギターを弾いていたという話に、「パパ」発言(笑)。甲子園では伝説の星稜対箕島戦の延長18回の激闘があったり、広島東洋カープが日本一になったり、ウォークマンやパーソナルコンピューターが発売されたりした昭和54年、松田亜世は生まれたのでした。会場からは時代を懐かしむ声の連続。世代を繋いだそんな盛り上がりの中、感謝の気持ちの『月』で前半終了。


 仲入り休憩でもお客様のお酒が進み、会場はどんどん賑やかな雰囲気に。仲入り中のBGMはブルース・スプリングスティーンのアルバム「Born To Run」。これまた自分自身を鼓舞する内容の曲達。


 後半。
 前回の東京ライブ後書いた新曲『団らん』のサビを紹介した流れから、さだまさしさんの話題の曲『私は犬になりたい¥490』の冒頭部分を歌ったりした。”味噌汁”繋がりのこの2曲。

 そして、”ありがとう”の気持ちを込めて『デイ・ドリーム・ビリーバー』。TIMERSでゼリーこと忌野清志郎さんが邦訳した名曲。お客さんから手拍子も湧き起こり、心から心から”清志郎さん、ありがとう!”。ご機嫌だぜ、ベイベー!!
 続いて新曲の『彼岸』。

 さらには、坂元昭二さんをステージに再びお迎えして、坂元さんのソロギターのコーナー。今回はジブリの曲メドレーと『北の国から』。お客さんも大盛り上がり。

 サントリィさんと共に再びステージに上り『想ひ出雪』。サントリィ坂本さんのピアノと坂元昭二さんのアコースティックギターの音色がドンピシャ。また新たな『想ひ出雪』の世界が生まれた。

 『風待ち唄』、『Cry』、『一期一会』は一気に駆け抜ける。
 坂元昭二さんとサントリィ坂本さん、お二人ともコーラスの名手。今回は曲によっては豪華3声でのハモリ。3声になると曲の世界がまたひとつ一気に拡がる。
 『天漢』、『君の待つ海』と続き、大きな”亜世コール”を頂いたアンコールへ突入。


 まずは、日本のロックンロール・エンヤトットのリズムに乗せて『越のしらやま』。『君の待つ海』から続く会場の一体感が、何とも嬉しくありがたかった。本当に素敵なお客様に恵まれているなぁと改めて感じた瞬間。「30代も思いっきり走っていかなければ。」と気持ちも新たにした。

 最後は、ゲストミュージシャンのお二人をお迎えして『坂の途中』。サビの3声のコーラスはとっても力強く響いた。


 そして30歳。
 ずーっと遠くにある”海”を目指して、走りましょう!歌いましょう!!登り続けましょう!!!

 20代、歌い続けられたことに心からの感謝。
 皆さん、本当にありがとうございました!


2009.4.18
松田亜世
アルバム発売記念
ワンマンライブ
−おかえり−

in 金沢

at
金沢片町
G☆stage


北國新聞社・北陸放送後援

【晴】

<Stage1>
1.越のしらやま
2.がんばるまっし
3.好色男は正直者
4.渇愛(with Violin)
5.盂蘭盆会(with Violin)
6.瞳を閉じて...(バンド)
7.廓唄(バンド)
8.ひろみ湯(バンド)
9.天漢(バンド)

 〜お仲入り〜

<Stage2>
1.友白髪
2.鳥越にて
3.新宿三丁目
4.古の海より(with Piano)
5.想ひ出雪(バンド)
6.風待ち唄(バンド)
7.Cry(バンド)
8.一期一会(バンド)
9.坂の途中(バンド)

<アンコール>
1.君の待つ海(バンド)
2.月(バンド)


《ゲストミュージシャン》
Piano&Chorus
サントリィ坂本
     Violin:多ヶ谷樹
Sound Producer:安部徹


 おかえり。
 優しげで温かなその響き。日々の仕事に疲れた時、都会の人混みに疲れた時、或いは人生に疲れた時・・・、その言葉に人間は幾度癒され、そしてまた明日を見つめることが出来たことでしょう。
 一本道の人生だって、きっとどこかに還る場所があるはず。迷いの時代だからこそ、せめてそう信じて生きていきたい。

 一方通行の発展に疲れた街を優しく包む日曜の夕暮れ時、心休まる夕げの匂い、帰る場所を探す旅に出ませんか?、というのは言葉として非常に矛盾をはらんでいるようです。帰る場所を見つけましょうよ、というのも違和感があって・・・。やはり彷徨える時代なのかもしれません。
 強がっていたって、粋がっていたって、結局人間はとても寂しがり屋さん。
 「おかえり」。
 その言葉がやっぱり嬉しいんです。
−おかえり−ワンマンライブパンフレットより
 東京ライブから3週間、東京で桜の季節を過ごし、桜前線を追いかけるように金沢へ。
 満開には少し遅れたけれども、葉桜の前の、仄かに街全体が薄桃色の故郷・金沢、昨年10月以来6ヶ月ぶりのワンマンライブの日がやってきた。『おかえり』という新しいアルバムを携えて・・・。

エフエム石川にて。
 お馴染みのMRO北陸放送ラジオ、北國新聞、そして前日はエフエム石川への生出演と新しいアルバムを各方面で取り上げて頂き、いざ本番当日。

 3月の東京ライブと同じく、ピアノ&コーラスにサントリィ坂本さん、バイオリンは多ヶ谷樹さん、さらに今回はパーカッションではなくサウンドプロデューサーとして安部徹さんを東京から迎えた。
 サントリィさんとは、一昨年のミニアルバム『がんばるまっし』発売記念ライブ以来2度目の金沢での共演、そしてバイオリンの多ヶ谷さんはプライベートも含めて初の金沢。これまでの3作品のレコーディングを通じて、バイオリンの音色が北陸の冬、あのドンヨリとした鈍色の空気感にとっても合っているような気がしていたので、多ヶ谷さんとの金沢での共演は、”待ってました!”といった感じ。


 晴天の金沢。
 開場時間を前にして、お客様が続々と集まって下さった。楽屋で客席の熱気を感じながら、開演時間を静かに待った。ライブは元より、『おかえり』というアルバムが北陸の皆さんにどう届くだろうか?
 さぁ本番。

 幕開けはアルバムから『越のしらやま』。東京ではトラブルがあった音響システムも上手く動いて、会場全体からの揉み手の手拍子がとっても嬉しかった。北陸にはエンヤトットのリズムが凄く合う。「帰ってきたよ!」と、故郷での幕開けはいつもそう心に呟く。

石川の大先輩のミュージシャンであり、G☆Stageのマスター・茨木大光さんと。
 G☆Stageのライブは、照明もムービングライトを多用して、曲の世界観を様々に描いてくれる。『がんばるまっし』、『好色男は正直者』と弾き語りが続く。
 東京でのアルバム発売記念ライブと演目は同じなのだが、土地によって空気感が全く違うのが不思議。PA(音響)席から会場全体をみていたサウンドプロデューサーの安部さんも、「東京と金沢、トークも歌もウケル場所が全然違うね。」とライブ後に言っていた。不思議なもので、これまで金沢の方が地元という安心感からか、どっしり構えてやっていた気がするのだが、今回は気負いなのだろうか、それとも音楽活動としては東京の方が長くなってしまったからだろうか、スーッと入って行く訳ではなく、ある瞬間を迎えるまで、戸惑いながらのステージだった気が自分の中ではしている、妙な感覚。

 『渇愛』、『盂蘭盆会』からバイオリンが入り、グッとお客さんの気持ちが音に注がれるのを感じた。音ってホントに不思議だ。さらにサントリィさんの素敵なピアノも加わっての1stステージ後半を一気に走り抜けた。


 仲入りを挟んでは、再び弾き語りのステージから。
 『鳥越にて』、照明は一筋のオレンジ色の光りが僕のもとに延びていたのだが、一向一揆の本拠地であった金沢・尾山御坊(金沢御堂/現:金沢城)からそう遠くない会場で歌うこの歌、”言霊”、すなわち言葉はナニモノかから頂いたものだということをひしひしと感じながら歌っていた。自分で書いた歌でありながら、そうでないようなそんな不思議な感覚がある。

 後半も強力なゲストミュージシャンに支えられながら舞台は進んでいった。アルバムから『風待ち唄』、『Cry』と歌わせて頂いての『一期一会』。会場からの手拍子を頂きながらの曲なのだが、何か自分の中でとってもジーンときてしまって、涙をこらえながら最後の曲『坂の途中』へと。

 ここにきて、『おかえり』というアルバムが、故郷へ”おかえり”ということだけではなく、ひとつひとつのご縁に、そしてまたこの時代に、そしてこの土地に、この国に育まれて創らせて頂いたひとつの作品であるということを強く感じた。ありがたくてありがたくて・・・。この日『鳥越にて』を歌った時に感じた感覚と同じく、自分の作品でありながら、自分の作品でないような、自分の力を越えたところにまた感謝の気持ちが生まれたような、そんな気がします。本当にありがたかったです。
 お客様と舞台とが一体になった、グッと近くにいたそんな温かい空気の中、歌わせて頂きました。


 「亜世、亜世!アンコール、アンコール!」の大きな声を頂きながら、『君の待つ海』、『月』の2曲を歌わせて頂いた。

 最後は、東京での昼夜2回公演、そしてこの日の金沢と、全3公演のアルバム発売記念ライブ−おかえり−を無事に終えられたことへの感謝の三本締めで金沢でのアルバム発売記念ライブを締め括った。

 今回も金沢ライブ、本当に沢山の方々にお越し頂きました。改めて心より感謝申し上げます。ありがとうございました!!

白山さんにて登殿参拝後、
プロデューサー・安部さんと。

 こうしてアルバム『おかえり』、石川県でもお陰様の船出をさせて頂きました。

 ライブ翌日は、アルバム完成のお礼とヒット祈願の為、白山さん(白山比盗_社、通称:”しらやまさん”)参拝。
 『越のしらやま』からはじまったこのアルバム、いよいよこれからですが、まずは感謝の気持ちで一杯です。

 石川県の皆さん、本当にあんやとうございました。


2009.3.28
松田亜世
アルバム発売記念
ワンマンライブ
−おかえり−

【昼夜2回公演】

at
西荻窪
Terra

【晴】

<Stage1>
1.越のしらやま
2.がんばるまっし
3.好色男は正直者
4.渇愛(with Violin&Per)
5.盂蘭盆会(with Violin)
6.瞳を閉じて...(バンド)
7.廓唄(バンド)
8.ひろみ湯(バンド)
9.天漢(バンド)

 〜お仲入り〜

<Stage2>
1.友白髪
2.鳥越にて
3.新宿三丁目
4.古の海より(バンド)
5.想ひ出雪(バンド)
6.風待ち唄(バンド)
7.Cry(バンド)
8.一期一会(バンド)
9.坂の途中(バンド)

<アンコール>
1.君の待つ海(バンド)
2.月(バンド)


《ゲストミュージシャン》
Piano&
Chorusサントリィ坂本
     Violin:多ヶ谷樹
  Percussions:安部徹


 東京の桜も咲き始めた3月28日。
 昨年7月からレコーディングを続けていたアルバム『おかえり』の発売記念ライブの日がやってきた。

 ミニアルバム『がんばるまっし』、シングル『想ひ出雪』に続いて3枚目の全国流通CD。レコーディングに時間を掛けただけ、様々なアレンジの曲が「おかえり」という一つのテーマのもとに結集した。

 作業は、「これ以上遅れると3月28日に商品が手元に届かない。」という期限ギリギリまで手直しを加え、そして完成。

 ライブ当日の朝11時過ぎにようやくライブ当日に販売する分が手元に届いた。正真正銘、出来たてのホヤホヤのアルバムを携えてのアルバム発売記念ライブになったのだ。

 『がんばるまっし』が6曲入りのミニアルバム、シングル『想ひ出雪』が3曲入り、そして『おかえり』が11曲の収録で、合わせてちょうど20曲。これらを余すことなく取り上げるライブをやろう、ということでこのアルバム発売記念ライブのステージ構成が出来上がった。即ち、昼夜2回公演で計40曲への挑戦が始まったのである。(当日のリハーサルも含めると1日で延べ50曲近くは歌うことになる(笑)。)

 ゲストミュージシャンには、ピアノにサントリィ坂本さん、そしてバイオリンに多ヶ谷樹さんを迎えた強力な布陣。さらに、松田亜世のサウンドプロデューサーでもある安部徹さんがパーカッションで加わり、アルバム発売記念ライブに相応しく賑やかなステージになった。


 まず昼の部は14時半開演。あたり前だが、外はまだ明るい。
 明るい時間のワンマンライブは、一昨年金沢での2Daysのワンマンライブの2日目の公演以来だろうか。夜とはまた違った温かな空気が会場に流れていたのは、とても新鮮だったし、どこか心地よさも感じられた。いつもの歌も、どこか違ったものに感じたりしながら演奏していた気がする。昼には昼の音の優しさがある、そんな気がした。

 昼の部にご来場のお客様は、正真正銘世界で初めてアルバム『おかえり』を手にする方々。スタッフも、僕でさえ、まだ数時間前に出来上がってきた品物を手にしたばかりなのだから(笑)。
 こうして、新しいアルバムを真っ先にお届け出来る、そんな喜びと感謝を胸に、昼の部は歌わせて頂きました。


 約1時間のインターバルを経て、夜の部のお客様がお見えになる18時になった。外では”松田亜世CD発売中”の幟旗がお客様をお出迎え。
 徐々に客席もザワザワザワザワと賑やかになり、夜の部の開演時間19時を少し過ぎた頃、ステージに再び上る。

 まずは弾き語りで3曲。夜の部のお客様にとっては3曲目の『好色男は正直者』も僕にとっては”本日の23曲目”(笑)。
 「お昼の部に来れば良かったと言われないように、ただそれだけを願って夜の部を進行しています。」と笑ってはいたが、夜の部の後半”本日の30曲目”を越えるあたりからは正直未知の領域。
 とはいえ、不思議なものでランナーズハイならぬシンガーズハイといったところか、後半になるにつれ調子が良くなったり(・・・という気がしたことを含め(笑))、喉も元気なままアンコールを含め全40曲、無事に歌わせて頂くことが出来ました。

 足をお運び頂いた皆様、本当にありがとうございました。

 お陰様でアルバム『おかえり』も、こうして多くの方に見守られながら船出を迎えることが出来ました。心より感謝申し上げます。


 さぁ、いよいよ船出したこのアルバム『おかえり』、少しでも多くの実りをもって皆様方のもとに還ってこられるようにがんばります!!

 次は故郷・金沢での発売記念ライブです。


2009.2.10
弾き語りライブ

at
新宿
SACT!

【晴】

1.がんばるまっし
2.雪国の少女
3.道しるべ
4.新宿三丁目
5.あの川のほとり
6.ひろみ湯
7.夜明けの月


 4月に発売予定の新しいアルバム『おかえり』のレコーディングの間を縫っての新宿ライブ。新宿で唄うのは何年ぶりかのこと。
 お店から出演のお誘いがあって、フラッと見学させて頂いたのだが、楽屋に掛かっていたボブ・ディランの写真に、このお店の目指す空気を感じて、今回のライブ開催という運びになった。

 東京のライブハウスでは久しぶりの弾き語りだけでのステージ。アルバム発売を前に、原点回帰というと大げさだが、松田亜世にとっての初心の表現手段・アコースティックギターの弾き語りでのステージ。最近歌っていなかった歌を盛り込みながらの約40分のステージ。

 お馴染みの『がんばるまっし』からスタートして、季節にちなんだ『雪国の少女』、久しぶりの『道しるべ』と続き、新宿のご当地ソング『新宿三丁目』。これまた久しぶりの『あの川のほとり』、レコーディングを終えたばかりの『ひろみ湯』、そして最後は高校時代に歌っていた『夜明けの月』。『夜明けの月』を歌うのは本当に久しぶり。とても新鮮な気持ちになることもできた。

 ライブ翌日もレコーディングの唄入れ。ライブで高まった気持ちのままレコーディングに臨めたのはとても良い結果を得られたような気がする。

 平日のお忙しい中、足をお運び頂いた皆様には心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

2009.1.24
松田亜世ワンマンライブ

at
西荻窪
Terra

【晴時々雪】

【前座 大西勇
<Stage1>
1.アメ玉
2.がんばるまっし
3.雪国の少女
4.渇愛(with A.G&Violin)
5.盂蘭盆会(with A.G&Violin)
6.友白髪(with 坂元昭二)
7.好色男は正直者(with 坂元昭二)
8.ひろみ湯(with A.G&Violin)
9.坂の途中(with A.G&Violin)


 〜お仲入り〜

<Stage2>

【坂元昭二ゲストコーナー】(2曲)

【リクエストコーナー「犀音庵」】
1.新宿三丁目(リクエスト)
2.おぼろ月、水に映るは君の影
                   (新曲)
3.一期一会(with A.G&Violin)
4.月(with A.G&Violin)
5.廓唄(with A.G&Violin)
6.想ひ出雪(with A.G&Violin)
7.君の待つ海(with A.G&Violin)

<アンコール>
1.越のしらやま
2.天漢(with A.G&Violin)


《ゲストミュージシャン》
Acoustic Guitar
      &Chorus:
坂元昭二

      Violin:多ヶ谷樹

2008年12月、ナッシュビルにて。

 昨年12月、アトランタ・オーランド・ナッシュビルと巡ってきました。中でもハイウェイを飛ばしてたどり着いたアメリカ音楽の聖地・ナッシュビル。プレスリーがレコーディングしたスタジオを見学したり、憬れのニール・ヤングやブルース・スプリングスティーンも立ったアメリカ音楽にとって重要な意味を持つホール、ライマン公会堂のステージに立ったり、音楽の魂のようなものを全身で感じた旅でした。
 そして迎えた2009年最初のワンマンライブ、素敵なギターとバイオリンと共に賑やかにお届けします。
 お陰様でフルアルバムの発売も間近です。2月10日の弾き語りライブで原点に立ち帰り、次はいよいよアルバム発売記念ライブ!!昼夜2公演で開催します。今年も応援、宜しくお願い致します。
 それではどうぞごゆっくりとお楽しみ下さい。
ワンマンライブパンフレットより
 2009年一発目のワンマンライブ。今年はフルアルバム発売の年、ゆっくりと一歩を踏み出す為の大切な年。昨年秋から色々とご一緒頂いているアコースティックギタリスト・坂元昭二さん、そしてお馴染みバイオリンの多ヶ谷樹(たつき)さんを迎えての一夜。アコースティックギターとバイオリン、この編成でいつかライブをやりたいと思っていたので、今夜は僕にとっても実験的で、かつ楽しみな時間だった。

 まずは前座さん。次回3月のワンマンライブで久しぶりにご一緒するサントリィ坂本さんからご紹介頂いた大西勇君。スーツを着た唄うたい、アコースティックギターの音色も男っぽくて客席からも手拍子が湧き起こる。平成生まれだというからビックリ。10歳も違うのです、・・・はい。


 さて、そんな華やかなオープニングの中、ステージに上がる。”給食の日”の今日は、久しぶりに歌う昭和の唄『アメ玉』からスタート。『がんばるまっし』、『雪国の少女』と弾き語りで綴る。ちょうど今朝の東京、チラリチラリと雪が舞い降りた。雪降る故郷を想いながら、東京の雪の中で歌う『雪国の少女』はいつもと違った味がした。

 そしていよいよステージ上に坂元昭二さんと多ヶ谷樹さんを迎える。アコースティックギターにバイオリン、どことなくナッシュビルからのカントリーの風を感じながらの『渇愛』、日本情緒溢れる『盂蘭盆会』。これまでの弾き語りとも今春発売のアルバムのテイクともまた違ったアレンジ。
 『友白髪』と『好色男は正直者』は坂元昭二さんとの二人のアコースティックギターの世界。幸せ舞い降りる友白髪の世界、そして男っぽい好色男の世界、坂元さんのギターが見事に描いてくれた。
 再びバイオリンも登場して大盛り上がりのお馴染み『ひろみ湯』、坂元さんのコーラスと多ヶ谷さんのバイオリンにしっかり支えられた『坂の途中』で前半を締め括って仲入り休憩。


 後半は坂元昭二さんのゲストコーナーから。ご存じ『北の国から』、続いてオリジナルの『ミストラル』で巧みなギタープレイを聴かせて下さった。ほのかに雪模様の東京にゆっくりとソロアコースティックギターの音色が染みこんでいった。

 ゲストコーナーの美しきギターの調べの余韻に浸りながら、リクエストコーナーに突入。今回は4月10日に全国発売予定のアルバム「おかえり」収録曲を予想して頂くという趣向だったのだが、通常のリクエストも多くて『新宿三丁目』・『月と太陽』・『おかえり』の決選投票(拍手)の結果『新宿三丁目』に決定。続いては今年最初の新曲、バラードの『おぼろ月、水に映るは君の影』を弾き語りで。本邦初公開の唄は何度やっても不安なものだが、静かに聴いて下さったお客さんに感謝。これからまた歌い込んでいきたい。

 アコースティックギターとバイオリンの掛け合いが印象的だった『一期一会』から再びお二人にも登場頂いて、ライブも終盤を迎える。
 『月』、『廓唄』、『想い出雪』とバイオリンがゆったりとメロディーを奏で、アコースティックギターの音が、ひとつまたひとつと物語を紡いでくれる。『廓唄』から『想ひ出雪』の世界は、遠くにび色の北陸の空を想いながら歌ったのだが、今日の東京の雪もまたいいもんで、自分の中で『想ひ出雪』は今日の東京にとてもしっくりきていた。
 本編最後は、今年もまた明るい年でありますようにと賑やかに『君の待つ海』で締め括った。お客様とステージの笑顔がひとつになる、なんとも楽しく嬉しい瞬間だった。

 大きなアンコールの手拍手に導かれて、アンコール。まずは新年一発目のワンマンライブということでおめでたく、『越のしらやま』をエンヤトットの手拍子と共に弾き語りで演奏。最後は、坂元昭二さん、多ヶ谷樹さんのお二人と共に演奏する『天漢』で2009年最初のワンマンライブは幕を閉じた。


 終演後、会場の外には粉雪が舞った。

 静かに静かに東京の夜に静寂が訪れる。その夜のライブをして、お客様は”雪の使者”と僕のことを呼んで下さった。そんな素敵な存在にいつかなりたい。

 ご来場頂いた皆さま、本当にありがとうございました。

 今年も一年、頑張ります!!




<お寄せ頂いたリクエスト>
「新宿三丁目」(2通)/「月と太陽」(2通)/「おかえり」(2通)/「あの川のほとり」/「古の海より」/「鳥越にて」

2009.1.10
坂元昭二新春ソロライブ
ゲスト出演

at
池袋
亜古木

【晴】


1.一期一会
2.想い出雪
3.ひろみ湯
レポートはブログ参照

© 2000-2009 Asei Matsuda




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