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松田亜世ライブレポート
2013年



 ライブに寄せられたファンの声は・・・こちら

日時/会場 演目 (Set List) レポート
2013.12.22
松田亜世
ワンマンライブ
2013

『0』

at
西荻窪
Terra

【晴】

<Stage1>
1.昭和時代
2.ホームにて
3.骸骨の唄
4.影
5.風吹くままに(with Violin)
6.僕が歌う理由(わけ)
7.鏡
8.迷いの海
9.犬が西向きゃ尾は東(with Piano)
10.0
11.我は自由の境地なり

 〜お仲入り〜

<Stage2>
1.迷いの海(バンド)
2.犬が西向きゃ尾は東(with Piano)
3.0(バンド)
4.一期一会(バンド)
5.想ひ出雪(バンド)
6.影
7.盂蘭盆会(with Violin)
8.ひろみ湯(バンド)

<アンコール>
1.天漢(バンド)
2.君の待つ海(バンド)
3.月(バンド)


《ゲストミュージシャン》
Piano&Chorus:
サントリィ坂本
Violin
多ヶ谷樹




 今年もお陰様で年末の西荻窪Terraライブを迎えることができました。東京での活動の拠点をこのお店に移してから7回目の年末です。そして今回は、ライブレコーディングを敢行します。中央線の街、大好きなこのライブハウスの温かい空気感を音の記録として残しておきたい、ライブに足を運んで下さる皆さんとひとつの作品を創ってみたい、そんな想いから…。(ちなみに10月の故郷・金沢でのライブもレコーディングしてきました。)
 「今」を記録する。過去も現在もどうやっても決して変えることが出来ないのが人生の本質であり、未来は「必ず死する」というただ一点を除いては不確か極まりないこの世の理であります。当然ライブで演奏する曲も、同じ演奏は2度とないのであって、同じ声で歌えることも2度とありません。「音楽は時間の芸術」と言われる由縁はそこにあるように思います。空気を揺るがして伝わった音はすぐに消滅する。そんな常に流れゆく音楽という世界において、たった「今」の音を固定し記録するのがレコーディングという過程。今宵は存分にその瞬間にお立ち会い下さい。そして、2013年の歌い納めでもあります。最後までどうぞごゆっくりとお過ごし下さい。

   〜 ひとすじに鴨川に射す冬の月 〜


ワンマンライブパンフレットより
 2013年を締め括るワンマンライブ。僕のホームグラウンドである西荻窪Terraでの恒例年末のワンマンライブだ。

 街中がクリスマスのネオンサインで溢れかえっている中、不思議と西荻窪の街はクリスマスに染まり切れていない、そんな雰囲気が毎年大好きなのだ。中央線だもの、そんな街があったっていい。


 今回のライブでは、10月の金沢ライブに引き続いてのライブレコーディングを行った。レコーディングエンジニアに僕の音楽プロデューサーでもある安部徹さんを迎え、リハーサルからレコーディングの準備が進む。ゲストミュージシャンには、お馴染みサントリィ坂本さん(ピアノ&コーラス)、多ヶ谷樹さん(バイオリン)という豪華メンバーでのライブレコーディング。ピアノとバイオリンが揃い踏みするのは、2009年以来4年ぶりのこと。


 ライブは弾き語りからスタートした。前半はライブアルバム収録を想定したCD未収録曲が中心。とはいえ、アルバム全体の構想でどの曲が収録されるかは現段階では未定。ともかく、今後アルバムに収録したいと思っている曲が並ぶ。

 弾き語りに続いては、バイオリン、そしてピアノと音が重なっていく。この日のためにサントリィさんにアレンジをしていただいた曲もあって、程よい緊張感でステージは進行していく。しかし、「ライブレコーディングをします」と言ってのライブとあって、客席までも緊張感が走っていたような気もする…。何故ライブレコーディングをしようと思ったかといえば、このTerraのいつものお客さんの温かい空気感を記録しておきたいという思いが強かったからなので、自然体で良かったのだが(笑)。それでも、やはりステージと客席が一緒に創り上げるライブアルバムなので、この緊張感もまた良かったのかもしれない。


 後半は、セットリストを変更しながら、「デジャヴタイム」と称し、前半の演奏曲でもう一度レコーディングしておきたかった曲(『迷いの海』、『犬が西向きゃ尾は東』、『0』、『影』)も交えて演奏。ちなみに当初予定していた後半の演奏曲目は(1.好色男は正直者/2.盂蘭盆会/3.一期一会/4.天漢/5.想ひ出雪/6.坂の途中/7.ひろみ湯)だった。

 結局アンコールも含めて、今夜のライブは延べ22曲の演奏となった。次回2014年4月の西荻窪Terraでのワンマンライブもライブ録音を行って、いよいよアルバム制作に取りかかる予定。

 2013年、このような形(西荻窪も大好きなお客さんと豪華メンバーとのライブレコーディング)でライブを締め括ることが出来ましたことに心より感謝申し上げます。2014年も精一杯歌って参ります!!



2013.10.5
松田亜世
ワンマンライブ
2013

『0』

at
金沢
exKENTO'S

北國新聞社・北陸放送後援

【晴】
<Stage1>
1.越のしらやま
2.がんばるまっし
3.好色男は正直者
4.骸骨の唄
5.犬が西向きゃ尾は東
6.風吹くままに(with Violin)
7.一期一会(バンド)
8.廓唄(バンド)
9.想ひ出雪(バンド)

 〜お仲入り〜

<Stage2>
1.盂蘭盆会(with Violin)
2.天漢(バンド)
3.迷いの海(バンド)
4.影
5.我は自由の境地なり(新曲)
6.0
7.鏡(バンド)
8.坂の途中(バンド)
9.ひろみ湯(バンド)

<アンコール>
1.君の待つ海(バンド)
2.月(with Violin)


《ゲストミュージシャン》
Violin
多ヶ谷樹
Percussions&Chorus:安部徹


















 僕にとって金沢の秋といえば、犀川沿いの金色の夕日と漂う金木犀の香り。金沢を離れ13年間過ごした東京、そして今生きる京都の町、例えそれが旅先の町であったとしても金木犀の香りでたぐり寄せられるのは、この町・金沢での青春の日々。匂いって不思議。単に懐かしいというだけではなく、過去と現在が結びつく瞬間というか、過去の青春が少しハニカミながらも今自分の腹ん中に確かに在る、そのことを思います。過去も現在もどうやっても決して変えることが出来ないのが人生の本質であり、未来は「必ず死する」というただ一点を除いては不確か極まりないこの世の理であります。
 最近、丸裸の「今」を歌うことが出来たならと切に思うようになりました。希望という名の誤魔化しではなく、希望こそ実は絶望の連続であって、もしかしたらどうしようもない絶望にこの足下が定まってこその希望のような気がしています。
 太陽に照らされた誤魔化しの効かないありのままの自分自身の影。「嗚呼、今日も私はここに在る」、そのことを確かめて生きたいだけなのかもしれません。だから歌っているような…。
 1年2ヶ月ぶりの金沢でのワンマンライブ。僕の故郷・金沢、今ここに在り!

 〜 秋思とは青春の日々思ひ出す 〜


ワンマンライブパンフレットより




<準備中>
























2013.5.3
松田亜世
ワンマンライブ

at
西荻窪
Terra

【晴】

<Stage1>
1.僕らの中央線
2.渇愛
3.好色男は正直者
4.風吹くままに
5.ホームにて
6.Cry(with Piano)
7.風待ち唄(with Piano)
8.想ひ出雪(with Piano)
9.雪原にて(新曲)

 〜お仲入り〜

<Stage2>
1.影(新曲)
2.骸骨の唄
3.一期一会(with Piano)
4.迷いの海(with Piano)
5.坂の途中(with Piano)
6.天漢(with Piano)
7.0(with Piano)
8.鏡(with Piano)
9.ひろみ湯(with Piano)

<アンコール>
1.犬が西向きゃ尾は東
2.君の待つ海(with Piano)


《ゲストミュージシャン》
Piano&Chorus
サントリィ坂本





 昨年末以来のワンマンライブ。またこの西荻窪の街で唄うことができた。

 5月3日、憲法記念日(ゴミの日でもあった(苦笑))。そして2009年5月2日、忌野清志郎がこの世を去ったその命日の翌日。どこか危うい世の中の流れ…。開演前は清志郎さんの遺作となったアルバム『夢助』を流させてもらった。この時代をロックに生き抜いていきたいと改めて思った。


 色んなことが次から次へと起ってくるが、唄うことで「今」を確かめたいと思う。そこに”あなた”がいてくれたら、これほど嬉しいことはない。

 オープニングは『僕らの中央線』から。帰って来たぞ、中央線!!町の景色は変わっても、どこか中央線スピリットみたいな空気がやっぱり好きだ。西荻窪にはお腹いっぱいになる程にそんな空気が流れている。続けて久しぶりに唄う『渇愛』。相棒のマーチンD28も僕の手もとに来てから1年が経って、徐々に馴染んできた。ローンの支払いも終わったことやし(笑)。


 「おかえり」と、この西荻窪に帰ってくる度に声を掛けて下さるようになりました。確かに帰ってくる場所がここにひとつ出来たのです。僕にとっては、中央線は第2の故郷。故郷ゆえに思い入れも強く、長年住んだ吉祥寺の街が日々オシャレに装いを変え、「ああ、大好きだった吉祥寺の街が…。」と、どことなく淋しく感じているのですが、この西荻窪の街はあの日のまんま。いや、実はあの日のまんまであって欲しいと勝手に僕が思っているだけであって、やっぱりどの街も、そしてどの人生も日々移ろいゆくものですね。そして、刻一刻と移ろいゆく中において、「今」がここにあります。
 最近、丸裸の「今」を歌うことが出来たならと切に思うようになりました。希望という名の誤魔化しではなく、希望こそ実は絶望の連続であって、もしかしたらどうしようもない絶望にこの足下が定まってこその希望のような気がしています。
 太陽に照らされた誤魔化しの効かないありのままの自分自身の影。「嗚呼、今日も私はここに在る。」、そのことを確かめて生きたいだけなのかもしれません。だから歌っているような…。
 
 〜 夏めくや中央線の影の色 〜

ワンマンライブパンフレットより
 1月に旅したシベリアとインド旅行の話などを織り交ぜながら前半は進行した。インドを旅した後に唄う『風吹くままに』はまた違った感じがした。

 『Cry』からは、ピアノ&コーラスにサントリィ坂本さんをお迎えしての演奏。リハーサルなしのぶっつけ本番だった昨年末のライブの緊張感を思い出した。今回はリハーサルもバッチリ。サントリィさんの音色がしっかりと歌の世界を深めてくれる。お馴染み『風待ち唄』、『想ひ出雪』とピアノとの曲が続いた。前半ラストは、『雪原にて』という新曲。シベリアのマイナス40度の雪原というか氷原を車で走りながら感じたことを唄にした。前にも後ろにもまっすぐと続く道。そこにまさしく「今」立っている自分がいた。不確かながらも約束された春があっても、今冬は冬。今は今。そんなことを思う。


 仲入りを挟んでの後半も新曲から。忍び寄ってくる『影』。そして『骸骨の唄』までは弾き語りで。

 再びサントリィ坂本さんをお迎えして後半のステージが進む。冒頭、MCのリクエスト(?)がサントリィさんからあって、『骸骨の唄』の説明をした。人間、肌の色とか、男とか女とか、金持ちとか貧乏とか色々あるけれども、誰もがみんな皮を剥げば、そこにはガイコツしかない、それは誰一人例外のない事実、そんな話。

 そうそう、後半の衣装はこの前京都のSOU・SOUで見つけた羽織風のシャツ。衣装ひとつでステージにかけるテンションがまた上がるってこともある。ライブって、そういう意味でもすごく複合的な空間。湿度ひとつでギターの音もボーカルのマイクへのノリ方も違う。お客さんの数やその空気で全体が決まるってこともある。西荻窪Terraは、僕にとってはとてもやりやすい場所。お客さんのノリや空気感も本当にありがたい、それが僕にとっての西荻窪。


 お馴染みの『一期一会』に続いては、久しぶりに唄う『迷いの海』。サントリィさんのピアノが深い”海”の世界を奏でて下さった。『坂の途中』、新しい歌詩も馴染んできた『天漢』とサントリィさんのピアノの魅力も満載。さらに『0』、『鏡』と今歌いたい唄が続いた。『ひろみ湯』で、会場一杯の笑顔。本当に有り難いこと。


 アンコールを頂いて、まずは弾き語りで『犬が西向きゃ尾は東』。最後は、再びサントリィさんをお迎えして『君の待つ海』をこれまた会場一杯の手拍子とともに。


 次の西荻窪ワンマンライブは年末。さぁ、それまでまた走り続けます。新しい曲も書いてこの場所に帰ってきます。ありがとうございます!!



© 2000-2013 Asei Matsuda




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