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松田亜世ライブレポート
2015年



 ライブに寄せられたファンの声は・・・こちら

日時/会場 演目 (Set List) レポート
2015.8.22
松田亜世
ワンマンライブ

at
西荻窪
Terra


【晴】

<Stage1>
1.がんばるまっし
2.古の海より
3.ホームにて
4.骸骨の唄
5.影
6.生きて死にゆく者になれ(新曲)
7.風吹くままに
8.鏡
9.0

 〜お仲入り〜

<Stage2>
1.我は自由の境地なり
2.荒地の果てに
3.好色男は正直者
4.盂蘭盆会
5.迷いの海
6.一期一会
7.犬が西向きゃ尾は東
8.坂の途中
9.君の待つ海

<アンコール>
1.ひろみ湯
2.月

《ゲストミュージシャン》
Violin多ヶ谷樹




 今年も暑い夏でした。夏は暑いに決まっているのですが、つい「暑い!暑い!!」と口にしてしまいます。年々夕立というよりは、スコールのような雨も増え、熱帯雨林気候かと思うような気候になりつつあります。夏を夏として、自然と人間が共存することすら難しいほどに、地球は悲鳴を上げているのかもしれません。ともかく、暑かった!殊に京都の夏は格段に暑いのです。
 そんなこの夏、みなさんいかがお過ごしでしたでしょうか?
 真夏の西荻窪Terraで歌うのは、実に5年ぶりです。久しぶりの真夏の東京です。

 そして、戦後70年の今年の夏・・・。
 戦争という歴史を振り返ってみる時、人間の“正義”ほど危うく不確かなものもないのではないかと思うのです。戦争は悪だということは簡単ですが、人間の“正義”によって善意の戦争も起こり得るということです。人間とはなんとややこしい存在なのでしょうか。人間の工夫や打算で解決できるほど、人間の根底に流れる愚かさは並大抵のものではないのだと思います。
 あらゆることに満足を知らないのが人間。なるものはなるし、ならぬものはならぬし、過去は変えられず、未来のことは分かりっこない今です。今は今としてここにあるだけです。それにも関わらず、この“今”に満足すらできない私です。
 「夏は暑くて当然」そう軽々と生きていけたら、誰とでも手がつながる世界があるような気がしています。

   〜 また逝きし終戦の日を知りし人 〜


ワンマンライブパンフレットより

<準備中>
2015.3.7
松田亜世
ワンマンライブ

at
西荻窪
Terra


【曇一時雨】

<Stage1>
1.がんばるまっし
2.井の頭公園
3.ぼくはぼく きみはきみ
 (詞・曲:いしうらまさゆき)
4.骸骨の唄
5.影
6.想ひ出雪(with Piano)
7.一期一会(with Piano)
8.風待ち唄(with Piano)
9.天漢(with Piano)

 〜お仲入り〜

<Stage2>
1.我は自由の境地なり
2.0(with Piano)
3.鏡(with Piano)
4.迷いの海(with Piano)
5.犬が西向きゃ尾は東(with Piano)
6.僕が歌う理由(with Piano)
7.坂の途中(with Piano)
8.一つの海(with Piano)
9.ひろみ湯(with Piano)

<アンコール>
1.君の待つ海(with Piano)
2.おかえり(with Piano)


《ゲストミュージシャン》
Piano&Chorus
サントリィ坂本




 2011年2月5日、ここTerraでのライブをもって、13年暮らした中央線の街に別れを告げました。そして、そこからこの中央線界隈が僕にとっての第二のふるさとと呼べる街になり、旅人としてこの街に降り立つようになったのです。
 あれから4年・・・。振り返ってみると内にも外にもいろいろなことがあって、もう10年くらい経ってしまったのではないかという気持ちでいましたが、今日たった4年しか経っていなかったことに気づいてビックリです。生活の中心だった吉祥寺の駅もすっかり変わってしまったという噂だけは聞きながら、なんとなく怖くてここ数年近寄っていません(苦笑)。
 生活の場所は変わりつつ、高校時代にはじめてライブハウスのステージに立ってから、こうして20年歌い続けられていることだけは、本当に有り難く、ここに僕がいる確かな瞬間をいただいています。
 生まれ育ったふるさと、金沢駅も来週には新幹線の終着駅になるそうです。幼い頃、大好きだったじいちゃんの膝の上で、新幹線の絵本を眺めながら、ルートだけがそこに載っていた夢物語の線路が、実際にでき上がるというのはなんとも不思議なことです。
 新しいものに乗ってみたいと思うのは、正直な人間の僕の根性ですが、寝台列車「北陸」にゴトゴト揺られての帰省も大好きでした。時間的距離が縮んでも、物理的距離はどうあがいても縮まらないように、人生もまたどうしようもない今、ここの毎日であり、瞬間瞬間です。
 僕はここにいます!

  〜 新幹線走る空にも山笑ふ 〜

ワンマンライブパンフレットより
 昨年10月のアルバム発売記念ライブ以来の西荻窪Terraでのワンマンライブ。北陸新幹線開業間際のライブとなりました。パンフレットにも書きましたが、北陸人にとっては、新幹線でふるさとと”東京”が結ばれると、何かが大きく変わってしまうかのような感覚もあって、僕が暮らしていた”東京”とふるさとの距離感を保った最後のライブだったのかもしれません。

 今宵のライブは、そんなふるさとに思いをはせながら『がんばるまっし』で幕を開けました。続いて、出会いと別れの季節にちなんで、僕にとっての”東京”=吉祥寺を舞台にした『井の頭公園』を久しぶりに歌わせてもらいました。また、吉祥寺の朋友・いしうらまさゆき氏の曲『ぼくはぼく きみはきみ』をカヴァー。この曲は、いしうら氏の最新アルバム『作りかけのうた』にも収録された曲で、松田亜世もゲストボーカルとハーモニカで参加させてもらっている楽曲です。ぜひアルバムに収録されたバージョンもお聞きいただけたらと思います。

 続いては、昨年11月に発売になったアルバム『0』にも収録されている『骸骨の唄』。アルバムのヴァージョンとは違って、アコースティックレゲエアレンジでの演奏となりました。間奏は客席とのコール&レスポンスで、ライブハウスのライブならではの一体感も味わうことができました。


 弾き語りのコーナーに続いては、サントリィ坂本さんをピアノに迎えてステージは進行しました。お馴染みの曲や、アルバム『0』に収録された楽曲を中心に歌わせていただきました。


 アンコールラストは『おかえり』。第二のふるさと中央線の街の春がまたやってきます。



© 2000-2016 Asei Matsuda




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