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松田亜世ライブレポート
2018年



 ライブに寄せられたファンの声は・・・こちら

日時/会場 演目 (Set List) レポート
2018.11.29
松田亜世
ワンマンライブ

at
京都祇園
pickup


【晴】
<Stage1>
1.がんばるまっし
2.アメ玉
3.Lonely Road
4.今宵、雨の中
5.僕らの時代は風に吹かれて
6.1998
7.夜明けの月
8.犬が西向きゃ尾は東

 〜お仲入り〜

<Stage2>
1.大地と空と君と僕(with松月)
2.自分の影と鬼ごっこしよう(with松月)
3.夜明け(ハンバートハンバートVocal:望月彌名子)
4.骸骨の唄
5.Being(ピアノ弾き語り)
6.夜明けのバラード
7.一つの海
8.ひろみ湯

<アンコール>
1.越のしらやま(with松月)
2.坂の途中


《ゲストミュージシャン》
Vocal&鍵盤ハーモニカ:望月彌名子(From松月)




 1年半ぶりの京都でのライブに、ようこそご来場いただきました。秋から冬へと慌しく季節は流れゆきます。幾度も経験してきた季節の筈なのに、一度として同じ季節はなかったようです。
 そしてふと気づけば、人前でギターを抱えて歌いはじめた中学生の頃から、すでに25年以上の月日が流れていました。思い立って、300曲あまりの自作曲の手書きの譜面をデータ化する作業をしました。今となっては、赤面するような歌詩も沢山あったりもしましたが、あらためていろんな唄を書いてきたもんだなぁと懐かしくなって歌ってみたりしました。尖がっていた10代の頃、まだまだ夢を見ていた20代、地に足がついたかのように錯覚している30代。来年僕も40歳・・・。
 自分の青春時代の歌達に、あの頃見ていた「大人」になってしまった自分をビリッと破って欲しくもなって、今夜は昔の歌もいくつか歌ってみたいと思っています。
 相棒のギター、そして望月彌名子のコーラスも交えながら、これ以上でも以下でもない“今”を精一杯歌わせてください。
 今宵はようこそお越しくださいました。

        〜いつもよりいそぎ足なり今朝の冬 〜
ワンマンライブパンフレットより


 秋深まる京都の町で、1年半ぶりの京都ライブ。会場は祇園のpickupというお店。30席限定のアットホームな雰囲気ながら、とってもいい音でライブをさせていただきました。リハーサルでのサウンドチェックで、アコースティックギターの音も良く鳴っていて、ステージ上の音も非常にいい感じで、本番が楽しみになりました。
 音がいいというのは、ステージ上の演者にとってみると、とっても大切な要素なんです。僕のホームグラウンド・西荻窪Terraもそうですが、気持ちのいい音でやらせていただけるというのは大事です。


 今回のライブは平日ということで、19時開場の19時半開演という、ちょっと遅めのスタートでしたが、会場はお陰さまでほぼ満席。お店のアットホームな雰囲気と相まって、温かな空気が開演前からライブハウスには流れていました。


 1stステージは、20年以上前の高校時代の曲も交えながら選曲してお送りしました。若い時代の曲なので、当然今よりキーも若干高い曲もあって、自分の“今”の喉が試される、そんな実験的なステージでもありました(笑)。『Lonely Road』や『夜明けの月』は、高校時代のライブの定番曲。吉祥寺時代(大学生の頃)の『アメ玉』や『今宵、雨の中』、『僕らの時代は風に吹かれて』。『1998』は、本当に何年ぶり歌ったでしょうか。
 すべての曲でキーを下げることなく歌うことができましたが、ステージ上であれだけ汗をかいたのは、久しぶりのこと。どこかステージにも無理せず胡坐をかき始めていた40歳間近の自分を恥じ、また気持ちを奮い立たせながら、自分を追い詰めながら歌って生きたいという思いを新たにしました。
 そんな1stステージの最後は、『夜明けの月』から『犬が西向きゃ尾は東』のメドレー。自分の中では、この2曲のメドレーが10代から40代を迎えようとしている“今”とのつながりのような意味があったように思います。


 2ndステージは、望月彌名子をコーラスに迎えて『大地と空と君と僕』、『自分の影と鬼ごっこしよう』からスタートしました。「夫婦漫才?」との声もいただきながらのMCをはさみつつ、望月彌名子のメインボーカルで、ハンバートハンバートの『夜明け』をカヴァー。
 『骸骨の唄』では、まさに“世代を超えたフォークな世界”、子どもから大人までのコール&レスポンスの「ガ〜イコツ ガ〜イコツ♪」の声が会場に響き渡りました。『Being』は、ピアノの弾き語りで歌わせていただきました。生ピアノで歌うのも久しぶりのこと。アップライトピアノがステージにあるのもこのお店の魅力でした。
 『一つの海』もギターの弾き語りでは久しぶりに演奏しました。ちょっとギターの弾き方を変えてみたりしました。弾き語りライブも新たな発見があったり、やっぱりいいなぁと思いました。本編最後は、お馴染みの『ひろみ湯』を会場全体の手拍子とともに歌わせていただきました。京都も銭湯が似合う街です。


 アンコールは『越のしらやま』、そして『坂の途中』。
 終演は22時を過ぎていました。

 シンプルにギターとピアノと時々コーラスとでお届けした今回の京都ライブ。温かな会場の雰囲気が、なんとも心地よく、最後まで歌わせていただきました。ご来場いただきました皆様、本当にありがとうございました!!またお会いしましょう♪




【お店のホームページでもライブの様子が紹介されています。】 → こちら


2018.7.28
松田亜世
ワンマンライブ

at
西荻窪
Terra


【台風】
<Stage1>
1.越のしらやま(with松月)
2.大地と空と君と僕(with松月)
3.あるがまま(with松月)
4.夜明けの月
5.一本道(友部正人/withバイオリン)
6.アメ玉(バンド)
7.風待ち唄(バンド)
8.0<ゼロ>(バンド)
9.君の待つ海(バンド)

 〜お仲入り〜

<Stage2>
1.自分の影と鬼ごっこしよう(with松月)
2.骸骨の唄
3.我は自由の境地なり
4.Being(新曲・ピアノ弾き語り)
5.夜明けのバラード(withパーカッション)
6.犬が西向きゃ尾は東(バンド)
7.坂の途中(バンド)
8.天漢(バンド)
9.ひろみ湯(バンド)

<アンコール>
1.一期一会(バンド)
2.僕が歌う理由(バンド)


《ゲストミュージシャン》
Piano&Chorus:サントリィ坂本

Violin多ヶ谷樹
Percussions:安部徹
Vocal&鍵盤ハーモニカ:望月彌名子(From松月)


 とにかく暑い日が続いています。京都では、連日自分の体温より高い気温の毎日です。異常気象と一言でいいますが、地球が悲鳴をあげているのではないかと思ったりします。
 そんな中、「暑い!暑い!!」とどれだけ叫んだとしても、暑さがなくなったり、和らいだりする訳ではなく、暑さに包まれた僕がここに“在る”ということに変わりはありません。そして、僕を包む暑さは、ただ“暑い”というだけです。
 6月に39歳になった僕は、「Being」という新しい曲を書きました。人間というのは、いや人間に限らず、ここに生まれてきたものはすべて、生まれた瞬間から、良いも悪いも全部ひっくるめて、一切の言い訳を許されず、一瞬一瞬ここに“在る”ということだけが、どうやら許されているようです。過去も、そしてどう転ぶかわからない未来さえも背負った今が、不思議のままにここに“在る”のでしょう。
 これ以上でも以下でもない今を精一杯歌わせてください。今宵はようこそお越しくださいました。


          〜 歩けども歩けどもまた炎天や 〜 

ワンマンライブパンフレットより


 この日、台風12号・ジョンダリが日本列島に接近。朝に京都を車で出発し、台風に向かうように一路東京を目指す。新しくできた新東名を走る頃には、晴天。しかし、台風は容赦なく日本を目指して進んでいた。一説には、翌29日にフジロックフェスティバルのステージに立つボブ・ディランを、台風は見たいがために急旋回しているのだなどというインターネットニュースもあった(笑)。

 東京も台風の影響を受け、リハーサルのために楽器を搬入する頃から土砂降り。雨は、お客さんがお越しになる開場時間にも降り続いていた。

 当然、すでに予約をいただいていたお客さんからもキャンセルの連絡が相次ぐ・・・。中には、駅までは向かったけれど、傘が折れて全身ずぶ濡れになって、断念した方からの写メ付きのメールも。そこまでしてライブに足を運ぼうとしてくださった、そのお気持ちが何よりも嬉しかった。楽屋では「ステージ上のミュージシャンよりお客さんが多かったらいいよね」などと話しながら、開演時間を待った(笑)。
リハーサルの様子


 客席には、この土砂降りの中、足を運んでくださったお客さん(ミュージシャンの数よりは多い)。なんとも嬉しかったです。


 さて、ステージはエンヤトットの『越のしらやま』から会場の手拍子をいただきながらスタート。前半は『あるがまま』や『夜明けの月』、『アメ玉』といった久しぶりに歌う唄も。

 『あるがまま』では、望月彌名子のボーカルもフューチャーしながらの演奏。そして、中央線に思いを馳せながら友部正人さんの名曲『一本道』を多ヶ谷樹さんのバイオリンを交えて、これまた久しぶりにカヴァー。僕が生まれる前の1972年に発表された曲だが、名曲は時代を超える。歌詞に出てくるタバコ「しんせい」は、今ではメジャーな存在ではなくなったけれども、「しんせい一箱分の一日を 指でひねってゴミ箱の中」という歌詞は強烈に響いてくる。

 僕なりの昭和を歌った『アメ玉』をサポートミュージシャンのサウンドに乗せて、アンサーソングのように歌わせてもらった。
2ndステージの弾き語りコーナー


 仲入り休憩を挟んでは、弾き語りを中心としたコーナー。『骸骨の唄』のコール&レスポンスは、お陰さまで松田亜世ライブの定番となってきた。日々のニュースから人間存在の本質を考えた『我は自由の境地なり』を歌い、新曲『Being』は久しぶりのピアノの弾き語りで演奏。この唄に歌った「在る」ということが、この日のライブのテーマになっていたような気がする。

 1年前にできた『夜明けのバラード』は、今回は安部徹さんのパーカッションと共に。そして、サントリィ坂本さん、多ヶ谷樹さんも迎えて2ndステージ後半は演奏。リクエストの多かった『天漢』もサポートメンバーと一緒に演奏。

最新グッズ「ひろみ湯タオル」は、\2,000-(税込)
 本編ラストはお馴染み『ひろみ湯』。桶ギターを久しぶりに抱えての演奏。やっぱり桶ギターでの『ひろみ湯』は雰囲気が出る。ヤイリが作った桶をモチーフにしたギターなのだが、この歌のためにあるようなギターだと個人的には思っている(笑)。ちなみに、この日のライブから新しいアーティストグッズ「ひろみ湯タオル」を販売開始。とっても素敵なデザインに仕上がっているので、ライブ会場でぜひお求めください。


 アンコールは、望月彌名子も再び迎えて『一期一会』。ラストは『僕が歌う理由(わけ)』で締めくくった。歌というのは、やはり一対一で伝わっていくものだと思う。テレビよりラジオの世界というか、それを表現できる場が、「ライブ」というもののような気がする。

 何百人を前にしたステージよりも、少ない人数での真剣勝負の方が、プレッシャーを感じるような気もする。台風の中、会場までたどり着いてくださった方との真剣勝負。思い出深いライブとなりました。

 ご来場の皆さんはもちろん、お越しになれなくともライブに気持ちを向けてくださった皆さんに心より感謝申し上げます。ありがとうございました。


 次回は2019年1月4日、西荻窪Terraで歌わせていただく予定。命あれば、ぜひお会いいたしましょう!!




 当日の『アメ玉』、『我は自由の境地なり』の動画は、こちらからご覧いただけます。


2018.1.27
松田亜世
ワンマンライブ

at
西荻窪
Terra


【晴】
<Stage1>
1.大地と空と君と僕(with松月)
2.バイバイ!トーキョー(with松月)
3.Victory
4.我は自由の境地なり
5.一期一会(バンド)
6.迷いの海(バンド)
7.鏡(バンド)
8.風待ち唄(バンド)
9.0<ゼロ>(バンド)

 〜お仲入り〜

<Stage2>
1.越のしらやま(with松月)
2.がんばるまっし(Vocal:望月彌名子)
3.自分の影と鬼ごっこしよう(新曲)(with松月)
4.夜明けのバラード
5.骸骨の唄
6.風吹くままに(withバイオリン)
7.犬が西向きゃ尾は東(バンド)
8.思ひ出雪(バンド)
9.ひろみ湯(バンド)

<アンコール>
1.君の待つ海(バンド)
2.坂の途中(バンド)


《ゲストミュージシャン》
Piano&Chorus:サントリィ坂本

Violin多ヶ谷樹
Percussions:安部徹
Vocal&鍵盤ハーモニカ:望月彌名子(From松月)



 ミニアルバム『がんばるまっし』発売から10年を迎えた2017年。昨年は、東京・京都・金沢とライブをすることができました。それぞれの町で生活しながら、38年を生きてきました。金沢18年、東京13年、京都7年…。高校を卒業して、「夢」という唯一自分の存在を示すパスポートを携えて東京に出てきたのが、今から20年前の3月。20年、こうして東京という街で歌わせていただいているんだなぁと、ふと感慨深くなります。
 一昨年の秋、「バイバイ!トーキョー」という唄が書けて、自分の中では、夢追いかけた「東京」に一つ句切りがつけられたような気がしています。それから、「東京」は帰るべき僕のふるさとの一つになりました。とはいえ、「東京」は、というより中央線の町は、僕にとって特別な場所であることには変わりません。金沢で過ごしていた青春時代、憧れて憧れて憧れた「東京」のこの町で、今は「おかえり」と声をかけていただける、なんとも不思議な感覚でもあります。
 そして、この町には愛すべき素敵なミュージシャン達が住んでいて、帰ってくる度に一緒に音楽を創ることができる。そんな、かけがえのない時間が今日もやってきました!
 東京で初披露となる歌も2曲抱えて帰ってきました。昨日でも明日でもない今日、今この時、この瞬間をTerraというこのライブハウスで、精一杯歌わせていただきたいと思っています。
 今宵は、ようこそお越しくださいました。2018年の歌い初め。ゆっくりとお過ごしください。

          〜 凪の浜ふるさと遠き初日かな 〜 

ワンマンライブパンフレットより
 





          <準備中>

© 2000-2018 Asei Matsuda




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