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「夜明けの月」日記(2002年1月〜12月)
* 2001年12月以前の日記へはこのページ一番下からどうぞ。*
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2002年12月31日(火) 「ザ・フォーククルセダ−ズ」
 昨日で今年の日記は終わりにしようと思ったのだが、素直にとっても感動したので、追加します。

 昨夜ザ・フォーククルセダ−ズの再結成コンサートの模様がテレビでオンエアされた。日本のフォークシーンにおいて、偉大なグループである。しかし、友部正人さんや拓郎さんといった、ある種激しいものからフォークに触れた僕にとって、美しすぎるというイメージがあって、これまでちゃんと耳を傾けることのなかったグループである。(今となっては反省)
 大人になったということだろうか?(笑)チャンネルを合わせた瞬間、引き込まれてしまった。あの美しいハーモニー、そしてメロディー。名曲「悲しくてやりきれない」とか、「感謝」とか、本当に涙が出そうになってしまう。さらに、なんといっても「イムジン河」。祈りの歌とでも言うべきか。
 もっと早くそのことに気付いていれば・・・。今回は1度限りの再結成コンサートらしい。生であの場所にいたかった。民族楽器をフューチャーした「花」にも鳥肌が立った。
 年の暮れ、ステキな音楽に出会えたことに感謝!
 来年は自分の歌も含め、良き歌に出会えますように・・・。
2002年12月30日(月) 「年の瀬」
 お陰さまをもちまして、2002年の亜世ライブスケジュールも全行程を終了いたしました。そして今年も残すところあとわずか、部屋の大掃除をしながら、ちょっぴり淋しくなりながらも、来るべき2003年のことを考えています。

 さて昨日は、銀座へブラっと出かけてきました。「SWEET SIXTEEN」という映画を見て来ました。社会の闇を映し出しながら、描かれる少年の物語。深いものがありました。そして相田みつを美術館にも立ち寄ってきました。そこに立つと、とっても気持ちが安らかになるのです。以前は、「よーし!」と気合の入る感じがあったのですが、最近は、「そうだよな。」と以前にも増してストレートに言葉が入ってくる感じなんです。一種の安らぎとでも言うのでしょうか。最近読んだ「禅」の本とも通じてくるのですが、「あるがままを受け入れる」ことが大切なんだと思います。
 今出来ることを精一杯生きて生きたいですね。

 今年一年、応援本当にありがとうございました。来年も一所懸命に歌っていきます。どうぞよろしくお願いします。
 皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。
2002年12月19日(木) 「MATSUI」
 いよいよマツイのメジャー入り、しかもヤンキース入りが決まったようですね。松井さんは僕の出身・石川出身。アンチ巨人の僕は、松井の巨人入りが決まった時には、かなりがっかりしたものだ。確か、ドラフトでは阪神と巨人とダイエーの抽選。阪神に入ってくれていればまた違った応援の仕方が出来たのになぁ、なんて随分前の話ですが・・・。
 でも今回は世界へ!快く応援させていただきます。

 話は変わりますが、韓国の大統領選挙。盛り上がりがすごい。民主化を自分達で勝ち取った国はいい意味で選挙が機能しているなぁと。若い世代(30代以下)の動向で選挙結果が左右されるなんて、この国・日本では考えられます?少々恥ずかしくなってしまいました。せめて国政選挙には足を運びましょうよ、皆さん。悪い奴は落とさないと、ネ。
2002年12月12日(金) 「雪に染み入る夜会の世界」
 昨日、中島みゆきの夜会「ウインターガーデン」を見てきた。夜会を見るのはこれが3回目。どんどん奥深くなってゆく世界に圧倒され、魅了されてしまっている。
 冬の澄み切った夜空に、人間の本質を突いた今回の夜会の世界がまっすぐに入ってきたような気がする。「夜会」をご存知ない方に「夜会」を説明するのは、なかなか難しいことなのだが、通常のコンサートでもなく、演劇でもなく、詩の朗読会でもなく、誤解を恐れず言うならばミュージカルとでも言うのが最も近いだろうか。「言葉の実験場」とみゆきさんは以前語っていた。
 ストーリーの中で、みゆきさんの歌がまた一つ深い世界へと辿りつく。文化村シアターコクーンという小さなスペースに集まったものだけが体験できる贅沢な瞬間だ。歌が生き物であること、そして力のあることを再認識させられた。
2002年12月9日(月) 「東京の雪」
 朝、目が覚めると外は真っ白だった。地元・金沢では日常茶飯事なことなのだが、東京での出来事に少々驚いた。ボタン雪ではあるが、深深と降り積もっていたようだ。
 普段は慌しく過ぎる都会の一日の始まりも、今日はどこかひっそりと感じられる。
 雪国生まれの僕は、雪ゆえの不便さも知っているつもりだ。それでもなお、雪が降ると少年時代と変わらずはしゃぎたくなる。折角の休みなので、今日は早めに出かけて都会の雪を眺めてこよう。新宿辺りの喫茶店で、高層ビルに降る雪を眺めながらコーヒーを飲むってのも悪くない。
 この正月は金沢でも雪が見られるだろうか・・・。
2002年11月29日(金) 「やっぱり季節はジョン・レノン」
 先週末は金沢の結婚式からとんぼ返りで江古田のライブがあったり、なんとも落ち着かない1週間でした。でも、その分充実していたというべきでしょうか。
 結婚式では、両親への感謝の言葉での新郎の男泣きに感動したり、「俺の結婚は当分ないなぁ」なんて思いながら幸せな二人に精一杯歌を届けてきました。
 束の間の金沢での休日。一人で湯涌温泉(竹久夢二が好んだ湯。金沢市郊外)に一人車を走らせ、露天風呂でのんびり。冷え性の僕にはこの時期、温泉は不可欠です(笑)。そして、地元のおじいさんの世間話(もちろんモロ金沢弁)に安らぎを感じ、「俺って、つくづくジジ臭せぇなぁ。」と思いながらも、また東京で頑張る為の燃料補給をしてきました。

 そして東京。明後日のライブをひかえ、地元から買って帰った日本酒「手取川吟醸」をちょこっと飲みながら、「やっぱりこの時期は、ジョン・レノンだ!」なんて、ジョンの歌を聴いています。
 いよいよ、今年の僕のメインの活動であった「Asei's Day ワンマンライブ」の締めです。一生懸命歌います。会場で皆様とお会いできることを楽しみにしております。
2002年11月21日(木) 「友の結婚」
 はや11月の終わり。この時期、妙に時の流れを早く感じてしまうのは僕だけでしょうか?

 思えば、猛暑に喘いでいた今年の夏。小学校時代からの友人から電話がありました。「俺、結婚することになってんて。(金沢弁)」と。僕の親しい友人の中では、一番早い結婚です。思わず、「出来ちゃったの?」と聞いてしまった自分が不謹慎さが恥ずかしかった(笑)。同棲が長く続いたのでケジメをつける、それも一つのステキな『愛』の形だろう。
 今週の土曜日に結婚式がある。今夜の寝台列車で、僕は故郷へと友人の良き旅立ちを祝う為に帰郷します。その日の為に出来たばかりの歌をぶら提げて・・・。
 さて、喜んでもらえるだろうか?
2002年11月9日(土) 「マイナスイオンと共に」
 寒さが増し、街にはクリスマスツリーも登場。「早すぎねぇか?」と思いながらも、年末の様相を呈してきましたね。僕の故郷では、雪が降っているといいます。末端冷え性の僕としては(笑)、この寒さは辛いのですが、心が引き締まるというか、結構好きな季節だったりします。荒れ狂う日本海なんて、とってもいい感じですよ。一度は、ご覧あれ。
 さて、ず〜っと欲しかった加湿器を遂に購入!しかも、流行りのマイナスイオン発生器付!!都会の一人暮らしには、そういったリラックスグッズについつい手が伸びてしまいます(笑)。「人工的な機械で森林浴だと?」、と『アメ玉』を書いた僕は思ってしまうのですが、これがなかなかいいらしい。確かに、気分がよくなる気がします。単純明快にハマってしまいました・・・。
 これでこの冬は、喉しっとり、お肌ツルツル(笑)。乗り切ろう!!
2002年11月3日(日) 「大リーグ」
 風邪を引きながらのワンマンライブが終わった。いや〜、ライブに風邪が重なると自己管理の甘さに自分に喝を入れたくなります。これからの季節、加湿器でも買わなきゃと思っている僕です。
 さて、なんかあっという間に松井選手の大リーグ行きが発表されましたね。石川県の期待の星。松井の館があったり、ゴジラサブレなんてお土産まである。同郷人として、またタイガースファン(松井もタイガースファンだった筈なのだが・・・)として、松井の巨人入りには、とっても複雑だったけど、今度は大きな拍手を送れます!
 地元、石川から世界へ!来年は楽しみです。
2002年10月30日(水) 「また雨かなぁ」
 なんだか忙しくて、久々の日記になってしまいました。もう涼しいを通り越して寒いって感じになってきましたね。
 なんだかんだと、恒例ワンマンライブまであと1日。いいステージをやらねばと思っているところです。でも、また天気予報は雨。最近雨が多いですよね、僕のライブ。今月なんて台風直撃だし(笑)。でも、雨にも負けず。宮澤賢治の詩のように生きたいものです。

 ここしばらくのニュースは、もっぱら北朝鮮。言語道断という感じがしますが、国と国との関係を考える時、「政治憎んで人を憎まず」ってこと。
 例えば最近のアメリカ。テロは悪い、テロをやった人間も悪い、それを支援した国も悪い。だからといって、一般人が悪いのか?ってことなんですよね。そんな奇麗事だけで、世界は今まで動いてこなかった。だけれども、それでいいのか?
 拉致問題の報道をテレビで見ていて、拉致をした奴は悪だ、それを指示した北朝鮮は悪だ、けれどもそれが北朝鮮に生きる人々への非難になる事が怖いなぁと想います。その瞬間、被害者と加害者の立場が逆転してしまうのです。
 なかなか難しい事ですよね。僕の人生以上の長い時間を拉致され、異国で生活せざるをえなかった人たち、そしてそれを待ちつづけたご家族、僕の想像を絶します。
 平和な世界がくることを!
2002年10月14日(月) 「風邪引きの孤独」
 随分と涼しくなり、夜は寒くさえ感じる今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
 先週の半ばから風邪を引いてしまいました。お陰様でようやく回復の兆しなんですが、風邪を引くと妙に孤独になりません?(笑)夜、ベットで寝ていると、どこかに落ちていくような感覚に陥ったり・・・。よく、男性の方が熱に弱いといいますが、僕も例外ではなく、体温計を見た瞬間に歩けなくなってしまう方なので(笑)、今回も体温計は使わず、風邪薬とユンケルで頑張りました。

 しかし、そうこうしている間にアメリカはイラク攻撃決議を可決するし、アジアでもテロが起こるし、なんだか暗い世の中になりそうです。負けずに歌っていかねばと思う今日この頃。風邪なんかに負けてちゃいけないですね。
 皆さんも、くれぐれも風邪にはお気をつけ下さいませ。
2002年10月7日(月) 「ロード・トゥ・パーディション」
 久々に映画館に足を運んだ。学割が利かなくなってしまったので、なかなか足の遠のいていた映画館である(笑)。
 今回は「ロード・トゥ・パーディション」。トム・ハンクス主演の映画だ。テレビのロードショー予告を見て、どうしても見たくなったのだ。
 トム・ハンクス、彼の演技は「フィラデルフィア」以来、様々な作品で見てきたのだが、今回は迫力が違った。今までとは一味も二味も違う。作品全体に貫かれる、芸術的重々しさに貫かれた雰囲気とも溶け合って、素晴らしくその存在感が迫ってくるのだ。素晴らしい演技だ、それに尽きる。
 映画を見終わった後、どっしりと重く心に響いてきた。

 11月にはもう一人、僕が大好きな俳優、デンゼル・ワシントン主演の「ジョンQ」が公開される。こちらも見逃せない。
2002年9月24(火) 「秋の匂いと阪神勝利!」
 今日は朝から秋の匂いがした。どんな匂いかって?
 う〜ん、なんだか中学生日記の匂い(?)。東京にいるのに、中学校時代に田んぼの畦道で嗅いだ懐かしい匂いを想い出したのだ。きっと井の頭公園が近いからだろうか。このなんとも心地よい匂いの中、好きだったあの娘は今どうしているのだろう?と、ふと考える。
 自分は大してスポーツできやしないのに、いつも惚れるのは運動している女の子だった(笑)。だから、自分の恋を振り返ると、否応なくグラウンドがリンクしてきたりする。そんな風景と今日の秋の匂いは重なった。ノスタルジーに浸ってしまっている夜なのです(笑)。

 さて、今日は阪神が勝った!巨人の胴上げは甲子園でやられたけれど、阪神が優勝したような盛り上がり。だから僕は阪神ファンなのだ!!一つ一つの勝ち(価値)を見出すファン。優勝だけが全てじゃない。でも今日は気分のいいお酒が飲めそうだ。だって、勝ったんだもん!!
2002年9月23日(月) 「ウォルトという人物」
 最近のマイブーム。
 「東京ディズニーリゾート物語」という雑誌が9月に創刊されました。偶然吉祥寺の本屋で見つけた僕は、迷わず購入。(実は、ディズニーの大ファンなんです!)
 実に僕の興味をそそる本で、ウォルトの言葉なんかも書かれてて、その中で一番のお気に入り、「私は、映画を子供達だけのために作っているのではない。私達の中にいる子供のために作っているのだ。六歳か六十歳かは問題ではない。」
 いやいや、ますますファンになってしまうではないですか。近々、ディズニーに関するエッセイでも書いてみようと思いますよ(笑)。
 でもね、これ読んでて思ったのは、こんなステキな文化がある国なのに、履き違えた正義と星条旗を重ね合わせ、違った方向にいってるあの国が悲しく思えます。
 「自分の中の子供達」大事にしてあげたいです。そしたら『It's a small world』!信じていたいです。
2002年9月11日(水) 「一年間の9.11」
 世界を震撼させた同時多発テロ事件から1年が経った。1年前にはこの国にも危機の意識が立ち込め、真剣に考えてもいただろう。その後のアフガニスタン空爆も、もう過去の記憶のような気さえしてしまう。しかし、未だに空爆は続けられているという。何の為?アメリカの国益の為?アメリカの正義の為?

 今夜の特集番組を見ながら、「正義」というものを考えている。国が正義というとき、必ず敵が作られ、戦争が起こる。
 試しに辞書でこの言葉を引いてみた。『正義・・・人として行うべき正しい道義。』そう印されている。この一年、国が正義を高々と掲げてきた。しかし、本来「正義」とは僕ら自身、その一人一人にあるのが本当ではないだろうか?あなたの正義は?私の正義は?

 深い祈りに包まれながら、自分に問いかける。
2002年8月30日(金) 「さよならβ!」
 ソニーのβが消えるらしい。我が家に初めてビデオが登場した小学生の頃、擦り切れるほど好きな音楽ビデオを見たのがβだった。その後VHSに押され、レンタルビデオはまず見れない。そんな状況が中学生の頃まで続いた(笑)。そんな想い出のβである。なんだか、一つの時代が終わった気もして淋しい。あの頃のβのビデオはもう見れなくなってしまうのか…。

 話は全く変わるのだが、小泉訪朝のニュースには驚いた。何かいい方向に向かうといいなぁ。

 そしてまた話が変わるのだが(笑)、あさってはライブ。いいステージをお届けしますので、ぜひ遊びにいらして下さい。あのテロ事件から1年。それにちなんだ歌も歌いたいと思っています。

 最近の呟きでした。
2002年8月23日(金) 「ライブだ〜」
 最近は、何やら忙しく、HPの更新もなかなか出来ずに申し訳ないです。久々にストリートライブをやろうとしたら雨だし…。
 でも元気にやってますよ、少々疲れ気味ではありますが。今週来週とライブが2本続きます!歌えるとなると俄然元気が出てくるのです。いいステージ創りますよ。今週末はカバーも交えたライブ。しかも気の合う音楽仲間との共演です。楽しみ楽しみ。そして来週は、恒例ワンマンライブです。今回はゲストなしのステージになりそうです。たっぷりとお届けしたいと思っています。

 そうそう、最近ようやくDVDを導入しました。「コレリ大尉のマンドリン」をDVDで楽しみましたよ。ラブストーリー、こういう映画いいですね。そして今日はアラスカの歌姫・ジュエルのDVDを買ってきました。改めて彼女の繊細で力強いボーカルにやられてしまいました。でも、輸入版だったため、インタビューの部分が半分もわかんなくて悔しい思いをしています(笑)。
 それでは、ぜひライブ会場でお会いしましょう!!
2002年8月15日(木) 「57回目の終戦記念日」
 束の間の帰郷を終え、東京に戻ってきました。この夏の地元活動としては、ラジオ収録のみでしたが、やっぱり故郷の温かさを感じ、また東京で頑張ろうといった気持ちです。

 そして今日は57回目の終戦記念日。ニュース23の特番がとても良かった。多くを投げかけられた気がした。
 一人の人間として、これからも「平和」を考えていきたい。
2002年8月6日(火) 「HIROSHIMAの日」
 今年もこの日がやってきた。最近、朝からアルバイトをしている関係で、今日はテレビで平和祈念式典を見ていた。「平和」のことを身近に考える機会を持つこの国はある意味幸せなのかもしれない。しかし、その反面、「平和」の上を平気な顔をして土足で歩くことにも慣れてしまっている悲しさもある。
 相田みつをの言葉ではないが、「おかげさん」、その気持ちを大切にしたいものである。

 今日は吉祥寺駅前で、「NO MORE HIROSHIMAS」を歌いながら、そんなことを考えていた。
2002年7月31日(水) 「The BOSS!!」
 待ちに待ったボスことブルース・スプリングスティーンのニューアルバム「THE RISING」を聴いている。このアルバムの大半の曲は、『9.11』以降に出来たものだそうだ。『9.11』以降のアメリカをTV越しに見ていると、「盛んに愛国心ばかり強調し、ちょっと嫌だなぁ。」と思ってしまうことも大いにあった。しかし、アメリカの底辺の人達の歌を歌い続けてきたボスのこのアルバムを聴く限り、さすがだなぁと思ってしまう。
 そこにあるのは、限りない人間愛なのではないだろうか。歌詞カードをたどりながら、遥か太平洋を渡ったところのこの僕にもまっすぐに届いてくる言葉達がある。想いがある。音楽がある。そして声がある。
 さらに、アルバムの中にはパキスタンの宗教音楽の代表的歌手が参加するなど、民族宗教を超えたメッセージを送っているあたり、感激!
 Eストリートバンドとは、15年ぶりのアルバム共演になるのだが、さらに深みを増したサウンド。そして何よりも、より深い歌。心に届いて止まない。

 明日は、Asayマンスリーワンマンライブ第2弾。僕なりの精一杯の歌を届けたい。いつもあたりまえに想うことだが、そう思う。ボスのアルバムを聴きながら、やっぱり音楽の持つ力を実感しながら…。
2002年7月26日(金) 「ウディ・ガスリー」
 「俺は歌で証明する。どんなに不幸でもこの世界は君の世界だってことを。」

 『ウディー・ガスリー−わが心のふるさと−』(1976年作品)という映画のラストシーンのウディの言葉だ。ウディは僕が尊敬するアメリカのアーティスト達の先輩にあたり、有名なところでは、ボブ・ディランやブルース・スプリングスティーン等が影響を受けている。不況に喘ぐアメリカをギターを抱えて唄い歩く。大農場で酷使される農民達を代弁し歌っていく。CBSの全国契約の話も蹴っ飛ばして、民衆の中にとどまって唄う事を選ぶのだ。
 そして放たれる最後の言葉。
 
 長く唄いつづけると、自分が何を唄っていきたいのかを時々見失うことがある。でも今日は、唄を歌い始めた頃の自分に重く引き戻された。やっぱり歌には力がある。人の人生を変えてしまうほどのね。だからまだまだ歌っていたいし、歌を書きたい。尊敬すべき先輩方の心に少しでもふれることが出来て、とても幸せな気分だ。
 さぁ、歌おう!!
2002年7月24日(水) 「さよならホームラン!!」
 今日は気持ちよかった〜。阪神・濱中のサヨナラホームラン!!ずっと好きだった藪が故障してしまうは、桧山もケガをしてしまうは、どうなってしまうんだろうって思ったけど、気持ちのいい勝利。野球の醍醐味ですな。
 そろそろ季節は、夏の甲子園。母校の戦績も気になるところです。我が母校の金沢泉丘高校は県大会3回戦を延長戦の末突破した模様。元応援団長としては、球場に駆けつけたい、そんな気持ちになってしまいます。頑張れ!!
 さて、8月のワンマンライブまで、あと1週間となりました。ご予約、好評受付中ですので、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。
2002年7月19日(金) 「HIROSHI」
 ピアニスター・HIROSHIのコンサートを上野に聴きに行ってきました。テレビで見たことがある方もいるかと思いますが、右手でポップス、左手でクラシックの同時演奏をしたり、ジャンルを越えたアレンジで奏でるピアニストです。勿論、古典的なクラシックの演奏もありました。久々に聴くクラシックもいいものでした。
 しかし、なんといってもピアノ一台のエンターテイメント!素晴らしかったです。美空ひばりさんのメドレーや、お客さんのリクエスト尻取りでの即興演奏など、お喋りも含めて、とっても充実した時間を過ごせました。

 ショパンとか、チャイコフスキーとか、ラベルとか、久々にCD聴こうかと思います。音楽はジャンルを越える。というか、音楽をジャンルでカテゴライズするのが、変なのかもしれません。
 Asayも自分の音楽を求めて、これからも歩いていきたいと思います。
2002年7月12日(金) 「海がきこえる」
 最近近くに出来たレンタルビデオ屋に通うようになった。そこではまっているのが、スタジオジブリの作品。「もののけ姫」「紅の豚」「天空の城ラピュタ」、そして今日は「海がきこえる」を借りてきた。
 なんか、とっても心地よい気分になるんですよね。今回の作品は、吉祥寺の駅がリアルに登場する(笑)。それにストーリー自体、僕が音楽として表現してきた青春の恋愛が、そこにあったんです。あんなことあったよなぁって。それだけじゃなくって、その時代の自分と今の自分が対話するような、そんな気持ちにさせてくれました。お勧めですよ。
 それから、CDもよく借りにいくんですが、今日は「おニャン子クラブ☆ベスト」を借りちゃいました。というのも、僕が小学校1年生くらいの時、初めて買ったSP版がおニャン子だったんです。その頃を想い出したくって(笑)。そしたら、すごくいい曲があるんですよ。「真赤な自転車」なんてのは、とてもいいと思います。今も某娘達がいますが、やっぱり先駆者がいい(笑)。僕にとっての古き良き時代です。
 ともあれ、昔を懐かしんでばかりはいられないので、それを背負い込んで明日に向かって歩いていこうと思う次第なのです。
2002年7月7日(日) 「今日を生きる」
 今日は七夕。都会の空じゃ、織姫と彦星のロマンティックな話も想像すら難しく、東京に出てきてからというもの、この日を忘れていたような気がするなぁ。実に寂しいことです。

 さて、最近読んだ本を紹介しましょう。尊敬する思想家であり宗教学者である、ひろさちやさんの「阪神ファンと仏のこころ」(小学館文庫)。まずもって、このタイトルに飛びついてしまいました(笑)。阪神と仏様?と始めは正直思いました。ともあれ、ひろさちやさんが阪神ファンだったってことは嬉しかったですよ(笑)。
 さて、この本では勝つことをのみ至上命題とする巨人野球は日本の「オモテ文化」であり、対する「ウラ文化」の代表、阪神野球は、競争にとらわれることなく、今日の阪神を楽しむことが大切あると語られています。勝つことばかりに執着した現代を戒め、本来負けるものである人生を楽しんで生きていこうと。
 なんだか、この本を読んで気が楽になりました。と同時に、「幸せ」って何?ってことも考えたりしたのですが…。しかし、人生を負けるものだと悟って生きていく生き方もまた、力強いじゃないかと思うのです。

 この本を読んで、「人生」なんぞ考えてしまったもので、他にも答えの糸口を探すべく、「グッド・ウィル・ハンティング」という映画を見ました。すごく良かった。
 自分探しの旅はまだまだ続くのであります。
2002年7月1日(月) 「Asay初日」
 おはようございます!Asayです。いよいよ本日から、松田亜世のステージネームが「Asay」になります。生まれ変わった気分?(笑)・・・でも、なんだか清々しいです。今日からは「Asay's Day ワンマンライブ」も始まります。気合充分!!いつものように、今夜のステージのことを考えながら、大好きなコーラー飲んで好きな音楽に包まれながら過ごす、睡眠前の一時です。(ちなみに今日の音楽はトレイシー・チャップマン)

 昨日はブラジルがW杯優勝。男・カーンを応援していただけに、ちょっと残念。でもブラジル、素晴らしかった!
 しかし負けた後のカーンの表情がまさしく「男」を感じて、ますますファンになってしまいました。カッコいい!!僕もあれほどの男を目指して頑張ります。

 祭りの後の初日。僕にとってはお祭りの日。待っててくださいね!!
2002年6月29日(土) 「長かった〜。」
 W杯で盛り上っている昨今。いよいよ明日が決勝戦。ドイツのGKカーン、どんなプレーを見せてくれるのか?ドイツのカーンの応援歌には笑っちゃうけど、ああいった男らしさに僕は憧れるんだなぁ。
 さて、そうこうしているうちに、愛するタイガースが3位まで落ちちゃってた!しかも8連敗。今日も駄目か〜と思いながら、応援してたらサヨナラ!!やったね!
 しかし長かったなぁ〜。まだまだ今年のタイガース見逃せません。
 さて、Asayへの改名の日も近づいて参りました。ワンマンライブ、精一杯のステージをお届けしたいと思います。みなさん、応援よろしくお願いいたします。
2002年6月10日(月) 「やったね!ニッポン!!」
 盛り上ってるW杯。遂に日本が勝ちましたね!!
 勝利の瞬間は渋谷の居酒屋にいたのですが、昨日の夜は面白かった。街は青色のジャージを着た人で溢れ、車はクラクション鳴らしまくるし、渋谷の道路でサッカーやってる奴はいるし…(笑)。
 サッカーに詳しくない僕でもやっぱり嬉しかったね!良かった!!次のチュニジア戦はライブの日なんですけど、嬉しいニュースと共に歌えたらいいなぁ。

 それから最後に一言。道頓堀に飛び込んだ人たちへ…それは今年の阪神優勝までとっておきましょうよ!(笑)
2002年6月5日(水) 「23回目の誕生日」
 今日は23歳の誕生日。東京に出てきたのが18歳の時。東京で迎える5回目の誕生日だ。早いもんだね〜。そろそろ白黒つけなきゃね(笑)。
 昨夜のストリートライブを終え、ライブハウスの人達と合流し、23歳になる瞬間を祝ってもらった。吉祥寺の古びた飲み屋。そこには人間の温もりがあって、とっても素敵な空間だ。そこで迎えた23歳。「吉祥寺に住んでて良かったなぁ。」と思える瞬間でもあった。
 ともあれ23歳を無事に迎えられた幸せを噛み締めながら、これからを生きていこう。…なんて、かっこいいことを言いながら、不様でも一生懸命生きていきたいと思う。
 お祝いを伝えてくれたみんな、どうもありがとう!!
2002年6月3日(月) 「ストリートライブ」
 この春から時間があるときには、吉祥寺駅北口ロータリー付近でストリートライブをやっている。カッコよく言えば、新たな出会いを求めてということになるのだろうか。
 これまで、考えるところがあって、ストリートというものを敬遠して音楽をやってきた。それでも、「街角」の空気の中で唄うのは、なかなか刺激的なものだと気付いた。東京へ出てきて5年目、この愛してやまない吉祥寺の街で唄う。ちらほらと足を止めてくれる人も増えてきた。一所懸命に唄う。ただそれだけ…。
 今夜も唄おう!

            → ストリート情報は、こちら

2002年5月25日(土) 「嘉島典俊の世界」
 久しぶりの日記になってしまって、ごめんなさい。
 さて、今日は嘉島典俊さんの第16回特別公演の初日にご招待を受け、行ってまいりました。いやー、なんといいましょうか、初めての体験ばかりでとても満足させていただきました。特に嘉島さんの女形としての踊りは、可愛らしいというか、美しいというか、日本女性の美を堪能させていただきました。それに、その踊りのバックで流れる演歌、改めてその魅力を感じ、「日本の心」のようなものを胸に奮い起こさせられた感じです。
 そうそう、僕が提供させていただいた「アメ玉」「青の時代」の2曲も歌う場面あり。自分の唄が満席の会場に流れたのは、感慨深かったですよ。僕も頑張んなきゃ!!

 明日は4月に続けてのワンマンライブ。いい唄を歌いたいと思います。応援、よろしくお願いします!
2002年4月28日(日) 「アリラン」
 「♪アリラン アリラン アラリヨ〜…♪」
 心震わすそのメロディー。朝鮮半島で歌われる「アリラン」だ。
 テレビ東京系の「そして音楽が始まる」を見た。森本レオさんのナレーションで綴られるこの番組。これまでにも「We are the World」等、興味深い音楽の誕生をドキュメントしている素晴らしい番組だ。

 「アリラン」。この唄を始めて耳にしたのは、高校時代に修学旅行で韓国を訪れた時だった。ソウルの高校を友好訪問し、日韓の高校生で歌ったこのメロディーが耳にこびり付いている。日本の植民地時代の悲しい歴史、そして南北分断の悲劇。そういったものをこの唄は背負っているように思えた。(詳しくは後日エッセイにでもしようと思う。)
 朝鮮半島の人々にとっては、故郷の歌。しかし、僕にとってもどこか懐かしい響きがする。モンゴルで遊牧民の音楽を聴いたときにも感じた何か…。
 僕らは、日本人であると同時にアジア人である。そのことを実感させられる。音楽は時として、国境を越え、さらには地球人であることまで実感させてくれるのだ。
2002年4月25日(木) 「嘉島さんCD発売日!」
 無事にワンマンライブも終え、次の目標に向かって動き出そうとする今日この頃です。本当に沢山のご来場、誠にありがとうございました!
 さて、そうこうしているうちに、嘉島さんの「アメ玉/青の時代」の発売日と相成りました。いや〜、僕の曲が世の中に巣立ってゆく日です。次は、僕自身、世の中に巣立っていけるように精一杯がんばります!今年は、ワンマンライブも何本か打って行こうと思います。応援の程、何卒よろしくお願いいたします。
 嘉島さんの「アメ玉」、どうぞよろしくお願いします!
2002年4月19日(金) 「いよいよワンマンライブ!」
 いよいよ今日が、吉祥寺で初めてのワンマンライブの日となりました。昨日はスタジオに入って最終調整。イメージも固まり、今夜が待ち遠しい段階に入ってきました。
 新たな旅立ちに向けて、意味のあるステージにしたいと思っています。松田亜世二十二歳、力の限り歌いたいと思っております。今回、沢山のご予約を頂きまして、本当にありがとうございました。皆様、会場でお会いいたしましょう。
 それでは、一寝入りして、今夜のステージに備えます。おやすみなさい。
2002年4月14日(日) 「東京探訪〜上野篇〜
 この週末、あまりに心地の良い天気だったので、思い立って上野を散策してきました。特にこれといった目的はなかったのですが、あえていえば、寛永寺周辺のお寺を巡りたかったということになるのでしょうか。
 不忍池の湖畔では、骨董市が行われていて、春の晴天となった日曜日に、上野公園は人で溢れかえっていました。そして、音楽の神ともいわれる弁財天に、金曜日に迫ったワンマンライブの成功を祈願してきました。
 一通り、公園を散策し終わった後、ベンチで宮沢賢治の詩集を眺めたり、ゆったりとした時を過ごしました。やはり人間、お天道様の下、緑に囲まれた時間を大切にしたいものです。
2002年4月10日(水) 「気分転換」
 久々に髪型を変えてみました。雑誌の切抜きを持っていざ美容院へ。なかなか気に入ったのだけれど、これまで手櫛で済んだものが、ワックスやらスプレーやら必要になる厄介さ(笑)。う〜ん、上手くできるかなぁ?例の亜世カット以外の髪型に何度か挑戦するんだけど、なかなかイメージ通りにコトが進まず、結局元に戻ったことも多々あり。今回はどうでしょう?来週のワンマンライブをお楽しみに!
 にしても(?)タイガース強いねぇ。さよなら勝ちは、やっぱり野球の醍醐味だね、こりゃ。
 あっ、それから、新曲(↓)完成しましたよ。ワンマンライブで初披露します!!
2002年4月3日(水) 「タイガース!」
 阪神タイガース、開幕4連勝!!嬉しくって、日記に書かせていただきました。(ファンじゃない方、ごめんなさい。)でも、今年はやっぱり選手の顔が違うよな。とにかくいい空気です。久々の僕のハッピーニュース!!
 まだ興奮覚めやらぬ、ジュエルの季節外れのクリスマスアルバムを聴きながら(笑)、酔い痴れて夜は更けるのであります。
 そろそろワンマンライブの準備に本腰を入れねば。新曲を製作中です。
2002年3月31日(日) 「ジュエル!!」
 ほんの数メートル先にジュエルがいた!!僕が昨年来愛してやまなかったシンガー・ジュエルの来日公演2日目の中野サンプラザ3列目。週末の夕暮れ、改札越しに手を振る恋人との距離ほどの近さで、歌声を聴けた幸せと興奮!
 僕は恋をしてしまったかもしれない。少なくとも今日の2時間弱のステージの中で僕は彼女に恋をし、その繊細ながら強い心に包まれていたことは確かだった。感動と呼べば人並みに聞こえてしまうが、ギグが終わって6時間たった今でも身体の中が確かに熱い。そしてその歌声に吸い込まれてしまった心地よさとでも言うべきか…。
 「ありがとう!」
 でもね、ホントはいつまでもあなたの歌を聴いていたかった。それで僕らは幸せなのだから。
 再びあなたの歌声を間近に聴けるのは何年後のことなのだろう?そう考えると、淋しくなってしまう。
 言葉は違っても、あなたの声はまっすぐ届いたよ。
 僕は今日のこと、きっと忘れないから。
2002年3月27日(水) 「雨上がりの桜」
 昨日から降り続いた春の雨が、夕方になってやみ、夕日眩しい井の頭公園を散歩した。雨上がりの桜。開花してから気温が下がったこともあるのか、まだ桜は見頃で、雨上がりの青い空と夕日に照らされた桃色のコントラストに、溜め息さえ漏れる気持ちになった。
 日本人は古来より桜を好む。この「儚さ」をいっぱいに秘めた花に春を感じる。移ろいゆく季節、人の世もまた然り。「空(くう)」の思想が身にしみる。変わらないものなんてない。

 昨夜は高校時代からの親友と1年ぶりに鍋をつついた。世の中が飽和している感がある。彼も息詰まっていた。
2002年3月23日(土) 「卒業 〜新たなる旅立ち〜
 2002年3月23日、4年間の大学生活、そして16年間にも及ぶ学生生活に終止符を打った。無事に卒業できた安堵感と叩き出される不安という名の希望が交錯する。
 多くの人に支えられながら、今日までやってこれた。その事に改めて感謝したい。この4年間、そして16年間、辛かったこともひっくるめて今日から想い出に変わる。この場合想い出とは、心の中にしまっておくべき宝物というだけではなく、その一コマ一コマが、これからの道において、血となり肉となるものだと思う。

 ともかく、人生の第一章が終わった。手探りしながら、第二章を歩き出すしかない。
 本当にどうもありがとうございました。
2002年3月16日(土) 「MUNEO」
 昨日、渦中の人・MUNEOが自民党を離党したというニュースが入った。「正直、な〜んだ。」と思った人も多いはず。臭いものに蓋のような気がしてならない。根本的な問題解決なくして、事なかれ主義の台頭である。「政治家としての決断を厳粛に受け止めたい。」などと語る与党議員がいるが、それで責任が取れたというのであろうか?まぁ、週明けの野党とそれに対する自民党の動きを見なければ、何ともいえないことではあるが…。
 まだまだ出てくるよね、きっと。何を変えればいいのかなぁ?どうすればよくなるのかなぁ?
 ますます国民の政治不信が高まれば、自民党政治が一人歩きしてしまうのですよ。悪しき循環。
 確かあなた、「自民党をぶっ壊す。」そういいましたよね?
2002年3月11日(月) 「無事卒業!」
 今日、大学の卒業発表というものがありました。入試の合格発表のような形で、掲示板に学籍番号と名前が張り出されるのですが、無事に僕の名前も確認できました!一安心。「フー」ってな感じです。
 でも、いざ卒業となるとなんだか淋しいですね。もう学生という身分もなくなりますもの。大学のキャンパスを歩くのも最後だろうし、などと色々考える今日の一日です。
 新たな旅立ちですね。一生懸命生きていくしかありません。23日の卒業式までまだ時間がありますが、お世話になった方々、どうもありがとうございました。
2002年3月7日(木) 「悲しい事件」
 また悲しい事件がおきました。ヒロシマの原爆慰霊碑に赤ペンキがかけられた事件(5日午後11時過ぎ)を皆さんご存知でしょうか?あの石碑には、「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませぬから」と書かれ、その下には、原爆死没者名簿が納められている。
 信じられません。
 最近このような、人間の心を欠いた事件が頻繁に起こっている。今、ちょうど「梅原猛の授業−仏教−」って本を読んでいます。いつしか西洋文明と引き換えに宗教をなくしたこの国。宗教なくして道徳は成し得るか?という疑問もあります。でも、こんな時代へのメッセージとして、宗教を考えることも必要かもしれません。葬式や初詣だけの宗教じゃ、やっぱりいけない。
 一方では、宗教を利用した戦争を起こす人間がいて…。
 今はまだ、ここで論じきれるほどに僕の中で議論が尽くされていません。しかし、拠り所となるものなくして、生きていけるほど強い人間がどれほどいるかということです。人間がそんなに強い存在ではなく、迷えるものである限り、宗教は不要だなどと果たして言い切れるのか?
 科学の発展の裏側、精神世界はまだ貧困の中にあるのではないかと思うのです。いや、科学が発展すればするほど、人間が人間たる意味を見つめていかなければ、潰されてしまう。自身が自身を律する拠り所を持つ必要があるのではと、今は考えています。
 よき時代を!
2002年2月17日(日) 「レコーディング」
 あっという間に「アメ玉」、「青の時代」のレコーディングの一週間が過ぎ去りました。とっても勉強になったし、スタッフの皆さんとのひとときがとても楽しかったです。僕の曲が、アレンジャーの関さんの手で進化し、さらにプロデューサーの剛さんによって色づけられ、エンジニアの佐藤さんによって仕上げられていく…。時には、早朝にまで渡る作業の中、一つの目標に向かって、モノを創っていく現場に立ち会えたこと、幸せでした。出来上がりは、ぜひ4月25日を楽しみにしていて下さい。嘉島さんのボーカル、さすがに俳優さんだと納得させられる素晴らしさです。
 きっと、この経験は、今後の僕のアーティスト活動に大きく役立っていくことだと思います。本当にお疲れ様でした。
2002年2月5日(火) 「最近のこと」
 最近のことを書いてみたいと思います。最近の僕はといえば、政治のゴタゴタや理不尽さに飽き飽きしながらも、ゆったりとした時間を過ごすことができたような気がします。夜は、音楽のことを考え、昼間は散歩に出かけたり、本を読んだり…。今、司馬遼太郎さんの「ロシアについて−北方の原型−」という本を読んでいます。近くて遠い国・ロシアについてなんですけど、実に解りやすい。幸い、僕はロシアに2度旅していることもあって、懐かしさと新たな発見で、心地よいひとときを感じています。シベリア。ロシア人が東進する以前には、僕らと同じモンゴロイドの人たちが中心となってたんですね。ますます、シベリアに親しみを感じています。北方領土、残された問題ではありますが、お互いにいい方法で解決するといいです。次にロシアを旅する時には、ブリヤートに行ってみよう。
 それから、先週末には深大寺に行ってきました。吉祥寺からバスで30分ほど、蕎麦のおいしいところです。蕎麦を食べて、こんな近くにあった京都の風情もある古寺を散策。関東で唯一の白鳳時代の仏様がいらっしゃるのです。やっぱり、緑に囲まれると気持ちがいいもんです。

 さて、いよいよ今週の木曜日から「アメ玉」のレコーディングです。特に僕がすることもないのですが、僕の唄が世に出るまで、しっかり見届けてやりたいと思っています。現場、とっても楽しみなんです。
 それではまた!
2002年1月22日(火) 「利家とまつ」
 いやー、久々の日記になってしまいました。先週で、大学生活最後の授業も終わりました。あとはテストを受けて卒業。早いもんです、4年間なんて。
 さて、今年の大河ドラマはわがふるさと・加賀百万石の「利家とまつ」です。そりゃ見ちゃいますよ。役者も若手が揃っていて、ストーリーも3回目までを見る限り面白い。
 でね、度々庶民が踊りを踊るシーンがあるんですけど、それが凄く心地よく感じて、今日はその事について書こうかなぁと思います。
 どこの文化にも音楽ってのは土地に根ざしたものがあって、それが今日にも脈々と続いている国もあれば、廃れてしまった国もある。残念ながら日本は後者でしょうか。寂しいことだと思いませんか?
 そう感じた時に僕は、去年の夏、モンゴルを訪れた際に感じた、その土地に根ざした音楽の持つ強烈なパワーを思い出すんです。日本でもここ数年、津軽三味線などが話題になり、いい方向に向かってるなぁと思っています。単なる流行じゃなくって、日本人の血を騒がすものは、もっと大切にしていかなきゃならないと。
 大河ドラマで、踊っている踊り、楽しいと思うなぁ。
 あとは沖縄。まだまだ音楽が地に、そして血に流れてると聞いているから、今年こそは行ってみたいなぁ。

© 2002 Asei Matsuda

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